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第62話 引き上げられる

お待たせ致しましたー

 どこ……どこ?


 ここは……どこ?


 私は……誰?


 私は何?


 何か……痛いことしかわかっていなかった。


 誰もが……私を痛めつける。


 誰もが……私を役立たずだと言う。


 だから……私は、ガラクタ当然だと。


 それだけしかわからない。


 それだけは……わかるのに。


 暗い……暗い場所にいたのに、少しずつ……明るくなっていく。もう、痛くもない。


 その場所は……何?



『ミラ……ミラ!!』



 呼んで……いる?


 誰かが?


 私を?


 私はミラと言うものなのか?


 自分が何なのかも……よく、わからない。


 けど……あの声のとこには、行きたかった。



『……それで、いい』



 綺麗な声が……ふってきた。


 さっきの、必死な声ではないけど……私は、それに『そうなのか』と思うことが出来た。



(……行く)



 あの声が、誰なのか知りたい。


 もう誰も……私を傷つけないのであれば。


 私は……あの声のところへ行きたい!


 行きたいんだ!!



【……そう、それでいいの】



 光のそばに、誰かがいた。


 私と同じ姿で、寂しく笑っている女の子。


 女の子は、光に指を向けて……私に行くように声をかけてくれた。



「うん、行く」



 もう辛くはない。


 もう寂しくはない。


 誰も私を傷つけはしない。


 だって、私の今は。



(そら)と地の大精霊」



 それそのものなのだから!!

次回はまた明日〜

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