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第60話 嘆きの王

お待たせ致しましたー

 あ゛ああああああああああああああああ゛あああああああああああああ゛ああああああああああああああ゛あああああああああああ!?



 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃいいいいいいい



 もうどれほど……俺は、悶え苦しみ出しているのだろうか。


 日を数える余裕すらない。


 わずかに動くだけで、全身に激痛がはしる。


 あの土くれの山から……今は寝室にいると言うのに。


 何も……何も、よくはならない。


 俺もだが……息子や、妻も……苦しみ出したと、動ける臣下らが告げてきた気がするが……そんなことはどうでも良いと思ってしまう。


 それほど……今体を蝕む、激痛に耐えるのが辛い!!



「い゛!?」




 辛い辛い辛い辛い辛い痛い痛い痛い痛い辛い辛い!!


 助けて……助けて、誰か……誰かぁああ!!?



 神に許しを乞うのは……無理だ。


 この痛みや苦しみは……その『神』が与えたのだから。


 我らが愚かだと。


 何故、愚かだと言うのが未だにわからないのだが!


 あの土くれを財にも何も変えてくれず……痛みと苦しみしか、この王家に与えなかった。



「く……そ……!?」



 俺は、国を繁栄させたかった。


 さらに……国を大きくしたかっただけだ!!


 だから、あの子供が国に生まれ落ちたと知った時は……これがチャンスだとばかりに囲いに囲った。


 だが……裏切らないように、育てる指示は部下らに投げたが。


 それが……いけなかったのか?


 あの子供は、一度とて神から称号を与えられた……から?



【その通りだ。愚か者】




 久しく聴く……清らかな響きは、静かに頭に響いたが。


 次に襲いかかってきた、これまで以上の激痛に俺はとうとう気絶してしまった。

次回はまた明日〜

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