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第58話 侵食された身体

お待たせ致しましたー

 なんか……ミラの様子がおかしい?


 僕の言霊を使って、眠りに付かせたと言うのに……大精霊への進化の時みたく、身体が思うように変化しているような?


 それと……ミラの内側から、だんだんと黒い靄が出てきた!?



「な、なにこれ!?」


「な、なんじゃ!?」


「……な、に」




 僕も当然驚いた。


 この靄には……見覚えがない。


 どす黒く、深淵の底とも言えるような……闇そのものと言っていい。花々には影響がないように見えるけど、このままで良いわけがない。


 ミラ自身にも、なにも影響がないわけはないから!



「ミラ!?」



 他の皆が驚いている中、ハクだけはいち早く手を伸ばし……ミラの手を握ろうとしたんだけど。すぐに、雷電か何かの魔力で弾かれてしまった。


 しかも、結構な距離を!?



「「「「ハク!!?」」」」」



 オーカがすぐに駆け寄り、ハクを連れて来てもらったけど……靄に侵食されたのか、顔のところどころに黒いシミが出来始めていたんだ。



「……なんじゃ、これは」


「えぇえ!? なにこれ!?」


「……不気味」



 僕はすぐにハクの身体に触れて、シミを弾き飛ばそうとしたけど……力を送っても、うまく浸透しない。


 ミラに振り返えれば、ミラ自身も靄がどんどんシミになっていき……ハクのように、身体のあちこちに侵食していくんだ。


 これは……一体、なんなんだ?


 僕は……精霊王として、触れてはいけない何かを呼び起こしてしまったのだろうか!?


 こんな事態、初めてで……らしくないくらいに慌ててしまった!!



【……狼狽えるでない。我が子らよ】



 どうすれば……と思っていると、空から『声』が降ってきた。


 僕らは上を見ると……純白の衣裳を身にまとい、ミラ以上に輝かんばかりの金の髪を持つ存在がゆっくりとこちらに降りて来ていたのだ。



「……か、み……」



 何千年ぶりだろうか?


 僕ら、精霊らの前に……降臨されるのは、いつ振りだろうか?


 神、御自らが。

次回はまた明日〜

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