第116話 風の見送り
お待たせ致しましたー
ミラはフーに連れて行かれたが。
俺は俺で、るんるん気分やった!
一緒に寝ることが出来たのももちろんやけど……ミラが、ミラがや!!
(俺んことだけ、呼び名変えてくれたんや!!)
他の大精霊らにも、そりゃ似た呼び名はされるが……ミラの場合は、こう……グッと来たんや!!
心がぎゅーっと甘く締め付けられるようやった!
思わず……たっぷりチッスしてしもうたが。一生懸命答えてくれるミラも可愛いねん!!
せやから、ミラがフーと一緒なら……俺がすべきことは。
「……あの国。ほんまどないなったんやろ」
ミラを……必要以上に苦しめてくれた連中やけど。
ミラは、忘れるようにするとは言ったけど。
神が……わざわざ、殺されたミラの両親の魂を、こちらに連れてきてくださった。
とくれば、あの王国はもう終わったも当然。
ミラを利用に利用しまくって、俺らにはご馳走のガラクタを他国に贈ってしもうたんや。
終わりは、すぐそこまで見えている。
寝るとこはミラの部屋にしたけど、まだ俺の部屋はちゃんとある。
大きめの水鏡を顕現させ……あっち側の様子を写した。
「……ああ。もう終わりやな」
城のどこもかしこも……火が上がり、煙が上っている。
中を写す必要もない。
兵の数を見る限り……ミラを苦しめていた王族とやらは、無惨に殺されているだろう。
国民の方に罪はないかもしれんが……この勢いやと、惨殺される可能性が高い。
ミラに……これを教えても、決めるやろな。
王族に利用された日々は忘れる言うても。
今は大精霊となったのだから……こちらで過ごすことを選ぶのだと。
両親は無事に天へ召されたんやから……心残りはほぼないはず。
それに今は……俺らが……俺が居るんや!
あの子はもう、ひとりやない。
苦しむ必要はどこにも無いんや!!
「……絶対、幸せにするで。鏡羅」
俺らの……俺の希望。未来の光。
全身全霊をもって、深く愛したる。
二度と、苦難の底へなど連れていかん。
苦しんだ分……ぎょーさん幸せにしたるんや!!
水鏡を消そうとした時に……城門に、人間の首を持った兵士が誇り高そうに掲げているのを見て。
その首に見覚えがあった俺は……。
「……終わったな」
あれは、たしか国王。
ミラから幸せを全部奪った……愚か者の末路やったわ。
次回はまた明日〜




