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第101話 親娘①
お待たせ致しましたー
ああ……ああ、私の愛し子。
私達の愛しい……子供。
ミラ……ミラジェーン。
やっと……やっと、出会えた。
十年以上の月日を経て。
私達は、あの王族の差し金により……貴女を攫われてから、すぐに命を奪われてしまった。
貴女と、もう会うのは二度と無理だと思っていたのに。
神が……叶えてくださった。
貴女が、今は人間でなくとも。
貴女が、きちんと生きているのならば。
悔やんだまま、天に召される前に……きちんと貴女に会いたかった!!
ああ……ミラ、ミラ!
随分と大きくなって。
愛される証の金の髪はとても美しく……随分と、美しく成長して。
私をわからないのは、無理はないけれど。
今は……言わせてちょうだい。
『…………会いたかったわ、私の娘』
この言葉に、小さな貴女は大きくなって……私と夫の前に立ってくれたわ。
次回はまた明日〜




