森へ!
ギルドで薬草採集とゴブリン退治の依頼を受けた僕たちは、街の南にある森へやって来ていた。
「ゴブリンは平均レベル4のモンスターみたいだね。僕は攻撃力にはそこそこの自信があるし、ホノカのバフがあれば多分負けることはないと思うよ」
ここに来る途中、ホノカと軽く情報交換をしたところによると……
「私のジョブ? そういえば言ってないし聞いてなかったね……。私はメインに《装備職人見習い》を付けてるよ。でも戦闘の手伝いもできるよ? サブは《神官見習い》だから、回復は任せて!」
どうやら彼女は生産職志望らしい。しかしプレイ直後はそもそもの元手がなく、金策の方法として冒険者登録を薦められたそうな。
「道具と素材が集まった暁にはライトの装備を造って上げる! だから今日は一生懸命稼ぎましょ!」
そう言ってニコっと笑った彼女の姿はとても眩しかった。
――――――――――――
そうして今、森の中では……
「ライト! 森はやっぱり凄いわね! これなんか街で5000Gで売ってたキノコ! あっ、薬草! 」
彼女は目を輝かせ素材採集に勤しんでいた。
開始時に僕のポケットに入っていた所持金が1000Gだったことを考えれば、それも仕方ないことなのかもしれない。
「あはは、ホノカが楽しそうでよかったよ」
「あっ、ライトごめんね? 一人で夢中になってた…… 」
「いや、全然大丈夫だよ。むしろ全力で何かを楽しんでる人って素敵だと思うよ! 」
「えっあっ……ありがとう」
そんな感じで周囲を警戒しつつ、談笑しながら採集を手伝っていると、僕の耳は不審な音を捉える。
がさがさっ ぐぎゃっぐぎゃっ!
「ねぇ、ライト! この草って……」
「しっ! 静かに! 多分ゴブリンがいる。数は六体」
「ゴブリン!? そっか、そうだよね。ていうかそれが目的の一つだった……。でも大丈夫? 遠距離専門のライトと、治癒専門の私のパーティーじゃ六体はキツいんじゃない? 」
「うん、そうなんだよね。だから集団から誘い出して、1匹ずつ処理しようかと思うんだけど……」
「それはいいね! どうせ隠れていても見つかって襲われるだけだろうし。……でもどうやって誘い出すの?」
「それはね……」
そう言って僕が提案したのはある作戦。この世界のゴブリンが伝承通りの光物好きで、卑しい生物なら成功する……かもしれない作戦だった。
しかし、僕自身自信満々で言っては見たものの、持ち物も少ないし賭けの部分が大きい。ヤバいかなぁ?そう思いながらも僕は、"作戦"の第一段階を開始した。
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