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迎撃

またタイトル変えてみたよ。

 カァァァ!!!


 空高く舞い上がる蒼黒い影が、子を失った悲しみか大きな声を上げる。

 片足が無い以外は極めて健在な姿で羽を大きく広げて僕らの方を向き……


「いかん!」


 ギルマスの焦った様な大声と同時に敵の羽に全身から氷の結晶が移動して集中。


 カァァァァァァ!!!

「こちらも撃てぇぇぇ!」


 のじゃ口調すら忘れギルマスが大音量を上げ、咄嗟に彼の手元にあった用意済みの魔法を放つ。

 僕らがここを離れた時から用意していたのであろうそれは水と風の合成魔法だろうか?

 水滴混じりの竜巻が城壁からまばらにに放たれた攻撃魔法と合成され、そして鴉が放った超巨大な氷塊とぶつかる―――


 と思われたその時。

 魔法は氷塊の直前で凍り…… そのまま氷の1部として接続されてしまった。


「のじゃああああああああ!? くっ、今一度! しかし、守備が……」

「ぎっりぎり行けます!【強矢】【炎矢】【眉間打ち】!!!」


 遅ればせながら放った、僕の攻撃。

 火属性の攻撃だから凍らせられる事はない。だけど速射を意識して放たれたその矢は1本だし、威力も低い。


 ギルマスには自信ありげに言ってみたものの、当然ちょっとぶつかった程度では……


「おいライト! あれなんだ!?」


 無力感からちょっと俯く。だけどいつまで経っても激突音は聞こえなくて。

 そしてリーヒャ先輩に抱きつかれなんかグチョグチョになっているケーマさんからの言葉に、ちょっと目線上げる。


「なんの事です!! 今忙しいんですけど!!」

「ライトあの白いの!! どういうこと!? 大丈夫なの??」

「はえ?」


 目を凝らして僕の矢はギルマスが作りだした螺旋部分を少し溶かす程度で終わっていた。

 あぁ、やっぱりか。でも……


「あぁ、ホノカ大丈夫。ありがとう、君のお陰でコンテニューだ」


 氷に絡み付いていたのはホノカが作ってくれた弓《黒金弦月》が生み出した白い餅。


 装備スキル【月満チテ兎ハ餅突く】が発動し、氷塊に絡みつきその動きを"阻害"する。


「今のうちに逃げるのじゃーー!!」


 作られた時間にギルマスが避難を促し、城壁に大きなうねりができた。


 だがしかし城壁にぎゅんぎゅんに詰め込まれた数千から数万の遠距離職、ほんの数分前までの交戦で疲労困憊の近接職。

 そう簡単に避難することはできない。


「くっそ……」


 弦の引きが甘かったのだろう。白い餅は消え、氷の速度がグンッと上がる。


 僕が作ったちょっとの時間ではダメだった。また救えない命が増えてしまう。


 ごめんなさい…… ごめんなさい……


 でも神は、いや人の力はちっぽけな物じゃなくて。


「よくやったのじゃライト」


 ――――――【必殺(オリジナル):魔導螺旋】


 巨大な魔法が圧縮される。縮んで、小さくなって、見えないくらいに。


「ほっ……!」


 状況からすれば間抜けな掛け声。でもその圧は測りしれない程だった。

 超高速で、米粒、いやもっと小さい粒子が飛ぶ。数cm離れた所で姿が見えなくなったが、恐らくそのまま飛び続け……


 城壁の真上で氷塊が歪む。内から黒い球体が広がって行って、ミシミシという音が聞こえて……


「【螺旋黒点(ブラックホール)】」


 氷塊は割れ3()()()された。


 元々超巨大な氷塊。3つに割れたからと言ってもまだまだ巨大なもの。割れた反動で少し浮いて時間は稼げているけど……


「ホノカ! 【強弓】【炎矢】【エンチャント黒金(兎)】!」

「了解! 【ストレングス】【超速】」


 いつものバフセットに、ホノカから新たなバフが乗る。

 僕に壊せるのはできて1個だけ。たかが1個、でも3分の1なら行けるから……


「いけっ!」


 放った赤黒い矢は僕の手元を離れると共にグンッと加速。次の瞬間にはもう――――


「……ふぅ ナイスバフ」

「ナーイスショット!」


 城壁に急な雨が降り始める中、ホノカとハイタッチ。


 穿たれた氷は、粉々に。そしてドロドロに。


 そして他の2つも……


「うっわ、あのギルド員あんなに強かったのかよ……」

「領主様のあのオリジナル…… 金級並じゃないか……」


 ――――【破塊(ハカイ)

 ――――【必殺(オリジナル):巨神の右腕(ギガンテス)】【神揺】



 城壁から高く飛び上がったラドーの左腕がフッと掻き消え、氷塊と激突。

 1秒後には更に上昇を続けるラドーだけが残り、つい刹那前まであった氷塊は霧と化し姿を消した。


「やっべ落ちる落ちるおちいいいい!!」

「あっ、着地考えてなかったっぽいです……」



 城壁外から湧き上がった、大樹とも見紛うようなぶっとい腕。

 その発生源はこれまた周囲と比べるとデカい…… が、腕と比べればちっぽけな男性、アーノルド領主。

 彼のオリジナルの宣誓によって出現した腕は氷塊をむんずと掴むと……

 ――――握り潰した。



「やっぱこの世界の住人は強いなぁ……」


 同じ氷塊消しでも、やっていることのレベルが違いすぎる。

 でもだから、冒険者として"上"を目指す中で超えなきゃならない壁。


「だから。まずはコイツを倒して…… レベルを上げる!」


 取り敢えずの脅威は除いた。だけどそれはまだ振り出しに戻ってきただけで……


「総員戦闘準備! 決めるぞ、ここで!!!」

「「「おぉぉぉぉ!!」」」

「カァァァァァァッ!!」


 地を揺らす冒険者の声


 空を震わす氷獄鴉の声


 氷の散弾が降る。

 城壁から矢が飛び、近接職は盾を空に向かって掲げる。


「頑張ろう」

「うん!」


 空に飛び立つ。舞うのは1人と1羽だけ。


「【ウィングストライク】」


 透明なな羽群と並走する蒼い影は


「今度こそ、ぶっ殺す!!!!」


 黒蒼と重なった。

面白いと思った方は下の星を青くして下さい!

貴方に伝わる20倍くらい喜びます!

あとマジで割烹読んで

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