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ダンジョン侵入

約束通り投稿です。

  空中で叫ぶ。今日はなんか叫びまくってる。


「ああああっっっ」

 

  と、


  ピカッッッ!!


  僕の後方で急停止した鍵が、反対側を向いていても感じるほど強い光を放ちはじめた。


「とっ……」


  そして、僕が着地したと同時に……


  サークル一面に穴が空き、僕の体は四つん這いになった姿勢のまま再び落下を開始した。


「うわぁぁぁぁぁ!」


  暗い縦穴に僕の叫び声が反響する。


(うわぁぁぁ)

(うわぁぁぁ)

(うわぁぁぁ)


  いや、ちょっ、うるさいなコイツ。ちょっと黙れよ鼓膜がぁぁぁ……


  体勢を変えつつ、周囲から聞こえる耳障りな汚声に耳を塞ぐ。


  と、不意に周囲が明るくなって……


  ポスッ!


  僕は柔らかい大地に体育すわりの状態で着地。尻餅をついた。


「うわっ! 尾てい骨痛った! これ生えてますよ尻尾…… 鳥だもんなぁ……」


  鳥人化の影響をどうでもいいところで確認しつつ、僕は慎重に辺りを見回す。


「うーん、造形は洞窟型、か…… 最初は森林型とかが良かったなぁ……」


  ゴツゴツした岩壁に覆われ、10メートル程度の間隔で松明が置かれた広めの洞窟……


  それがここ東草原地下迷宮の姿だった。


「薄暗い洞窟とか…… オエッ……」


  最後の刻がフラッシュバックし、吐き気と怒りが止めどなく溢れてくる。


  確かにダンジョンに潜る以上、こうなることは必然だったのかもしれない。

  でも僕は辛い過去から目を背け、軽い気持ちでここへやってきてしまった。


「馬鹿かよ僕は…… はぁ、帰ろ。」


  一瞬にして下がったテンションに従って、僕は帰還の選択を採ろうとする。


  でも……


 《ダンジョンアタック残り時間5:58:38

  ※タイマーが0になるか、クリア、もしくは死亡するまでダンジョンからは出られません。ログアウトを行うとタイマーはストップされます》


  と、今も時を刻み続けるタイマーと但し書きが視界の隅から飛び出し、それが不可能だと伝えてきた。


「ちっ、クソゲーじゃん……」


  思わず飛び出る舌打ち。


  はぁ、6時間は待つには長すぎる。レイドに参加しなければならない為に、ログアウトもできるだけ控えておきたい。


  死ぬのは…… 論外だ。

  少なくとも洞窟(ココ)は僕の死地じゃない。リスポーンすると言っても絶対に嫌だ。


「だとすれば…… 」


  そう、進むしかない。そして、できるだけ早くクリアするしか。


「すぅー…… はぁー…… 」


  深呼吸を一つ。吐き気を納める。


  「あああああぁぁぁ! クソっ!」


  悪態を一つ。怒りを増幅させ、力を得る。


「HP,MP,SP全部満タン。普通の矢はあと10本、か。大切に使わなきゃね。」


  いま、此処にある自らの戦力をゆっくり確認して


「進化完了! おー、だいぶステータスも増加してきたね……」


 職業《魔弓師見習い》を《魔弓師》に進化させ、戦力を上げ……


「えーっと、ここにあった筈…… あっ、あった」


  インベントリをごそごそし、温存の為にゴブリンから奪い取った短剣を逆手(翼)に持ち……


  ぽふんっ!

 

  自らのの頬に一発。

  ……翼が邪魔で間抜けな音がした。


「ふふっ」


  気分をセルフで明るくしたら


「よし、行くぞっ!」


  前を見て、先の見えない冒険へ、僕は駆け出した。

読んで頂きありがとうございました。面白かった! 続きが気になる! 等々思われた方は、良ければ『評価』『ブクマ』『感想』お待ちしております


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