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木の下、鳥兎犬

プロローグ1改稿しました! 1700字(いつもなら一話分)の加筆です。頑張りました。良ければもう一度お読み下さい。

  黄色の本を開く。


「Life in.」


『お帰りなさい、もうひとつの人生へ』

 

  定められたコードが口から発せられれば、光が満ちて世界が繋がる。


  って、目が…… 目がぁぁぁぁ!


  ちょと今回光強くない? え、気のせい?


  ギュッと瞑った目が景色を捉える前に、鼻から爽やかな香りが、腕には羽の重みが加わり別世界に来たことを感じさせてくれる。

 

  ただいま。

 

  目を開けば草原は青々と光り、大樹は堂々と聳え立っている。


  いつもの…… と言っても三回目のログイン広場に僕はやって来ていた。

 

「ライト! お願いワン! アイツどうにかしてくれワン! 」


  そして、ここはと言えばな声が。

  ちょっと目線を下に落とせば、燕尾服を着た犬が流暢に喋っていた。


「おはよう、ダッキー」

「おう、おはようだワン! って挨拶はいいワン! アイツ、どうにかして欲しいワン! 折角綺麗な芝が汚くなっちゃうワン! 」


  朝の挨拶も半端に、ダッキーから大声で身に覚えの無いクレームが。


「アイツってなに? 全く覚え無いんだけど…… 」

「アイツだワン! あんのくそ兎め…… 」


  そう言って恨みがましくダッキーが指差し…… 指? 肉球…… 差した方向を見ると、どこか見覚えのあるメタリックうさぴょんが。


「ぷぅぅぅ!」


  ……え? え? いやなんで?


「いっ、いや、なんでここにアイツがいるのっ!」

「こっちの台詞だぴょん! 初日に倒されていいモンスターじゃないぴょん!」


  ダッキーは何故か語尾が変わるほどお怒りだ。


「え、なになに? 倒されていいとか? 倒したのがトリガーだったの?」


  ふとダッキーの言ったことが引っ掛かり、質問してしまう。


「よく聞いてくれたワン! 」


  あ、語尾戻った。


「ライト、昨日倒したアイツの名前わかるかワン? 」

「えーっと、黒金(プラチナ)角兎だったっけ? 」


  突進をかわすのが、中々に楽しい闘い(ふれあい)だったよなぁ……

  幕切れはちょっと残念だったけど。


「じゃあライト、本来あそこにいるべきだったモンスターはわかるかワン? 」

「んー…… あぁ、金角兎だっけ? 」


  本来のお使いの相手だもんなぁ。上位素材でも許してもらえて本当によかった。


「そうだワン! で、こっからが大事ワン! 」


  なにやら大事な話が始まるらしい。

  長くなるかなぁ……? 早くログインしたいんだけども。、

  うーん、まぁでも兎のことは気になるからいっか。


  勝手に自己完結しながら、傾聴の姿勢を取る。


「昨日ライトが倒したモンスターは、通常のボス…… 《金色兎》が、ある一定の周期にヤーンキャタピラを食べて変化する《白金兎》が、一定確率で戦闘中に進化する《黒金兎》だワン。」

「ややこしいね。」

「うっさいワン! 開発者に言えワン! ……まぁ兎に角、そんなレアで強いボスを最初に倒したプレイヤーにはなにかご褒美を上げよう、という事で実装されたシステムそれが……」

「この兎ぴょんってわけね。」


  成る程成る程。スキルも獲得できたし、貰いすぎな気もするけど…… でもとてもありがたい。癒しは大事。


「あー、台詞取るなワン! まぁ、そんな所ワン。あくまで愛玩用だから、週一で素材が取れる以外の益はないワン。」


  えっ? ボス素材を一週間に一度取れるって、めっちゃ良いよね?

 

  最初のステージのボスではあるけれど、強化マシマシだからこの後も長く使っていけるだろうし。


「ぷぅぅぅ、ぷぅぅぅぅ! 」


  ほら、コイツも有益だよーってぷぅぷぅ言ってる。

  昨日は殺し合ってたけど、やっぱデカ兎は正義だ。


「んでんで! 遊んでないで困ってること聞いてワン!」

 

  ダッキーがデカ兎…… 君は今日からぴちょ丸だ! と触れ合っている僕にクレームを付けてくる。


「んー、なんだよダッキー…… もふもふ…… 」

「ぷぅぷぅ…… 」


「そいつが! 僕の芝を荒らすワン! 」

「あー…… 成る程ねぇ……」


  ぴちょ丸、芝食い問題か……


「お前、どうにかならないのー? うりゃうりゃー」


  毛をワシャワシャさせながら、ぴちょ丸の顔を覗き込む。


  てかコイツ雑食だったよね? 芋虫食ってたし。


「うーん…… ここインベントリも使えないし…… って、あっ! ダッキーが【召還(サモン)】で芋虫呼んで上げればいいじゃん! 雑食なんだから、草以外の食糧を提供して上げれば大丈夫だと思うけど……」

「あー、成る程だワン! 確かに確かに……【召還】【召還】! これでどうわん? いっぱい食えワン! 」


  おっ、いい案だった様だ。魔法陣が描かれ、芋虫が次々と召還される。

  うっへぇ…… 気持ち悪いな。


「お前の餌は今日からこれだワン! 次芝食ったらぶっ殺してやるワン! 」


  物騒だなぁ……


  そんな事を思いつつ、この後僕は少しぴちょ丸と遊んでから、【転送】で再び街へと降り立つのだった。

読んで頂きありがとうございました。面白かった! 続きが気になる! 等々思われた方は、良ければ『評価』『ブクマ』『感想』お待ちしております!


ポイント…… ランキング…… うぅ……

サクシャ は きが に なって しまった !


日刊8位ですってよ奥さん! top5はもうすぐそこね!



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