決着! 金色じゃない兎
6話目です。
バリィィィンッ!!!
「ぶぅぅぅ!」
「遠距離戦で僕に勝とうなんて5年早いわぁ!!」
空中で真正面からぶつかり合った5つの飛び道具は、当たると同時に1つだけ……
黒が弾ける。
力のぶつかり合いを制したのは、透き通る様に青い氷の矢達だった。
殆ど威力を減衰させずに、4本の【氷矢】はそのまま直進する。
「冷えろぉぉぉぉ! 」
そのまま、戦闘開始時を再現するかのように全弾が眉間に突き刺さった。
ビキビキビキ……
着弾した所から氷矢の属性効果が発動して兎の体がどんどん凍って行く。
「はぁ、涼しくなってきた。 ダメージは? よしよし、受けてないね! 」
温度によるスリップダメージが消え、氷の所為か兎の動きも止まる。
「今のうちに追撃だ! 」
しかし、相次ぐ魔法の使用によって、MPの残量が心もとなく成ってきていた。
氷から相手が復帰したときのことを考えて、ここは温存しておくべきかな。
「仕方ない…… ね。【強弓】っと。」
直ぐに普通の物理の矢に【強弓】をエンチャントし、放つ。
「ぶ、ぶぅぅぅぅ! ぶぅぅぅ! 」
兎は哀れな鳴き声を上げるけれど、もう放った矢は止められない。
スキルの使用無しでも綺麗に眉間に矢が突き刺さり……
ピキピキピキピキ……
(ん? なんか変な音がすr……)
パッリィィィン!!!!!
「え、ちょっ、えっ!?」
兎の角の下を起点に、罅が全身へと入っていく。
そしてそれが致死ダメージだと判断されたのか、一拍後にその身を輝くポリゴンに変え…… 爆発した。
「えっ、えーーーー!! あっ、やった!」
戦闘が終わると共に、脳内にファンファーレが鳴り響く。
『レベルがアップしました。【バックステップ】【サイドステップ】を獲得しました。
称号《西草原之覇者》《白銀兎を下せしもの》《黒化初遭遇者》《レアボス初遭遇者》を獲得しました。
また、それに伴いスキル【黒人参砲】【エンチャント黒金(兎)】を獲得しました。
【黒人参砲】は【弓術】スキルに【エンチャント黒金(兎)】は【魔術】スキルに統合されます。』
「な、なんかめっちゃきたぁぁぁ! 」
テンションが振りきれてしまう。ただの素材集めのつもりが、かなりの戦力補充になった。
……まぁ名前の兎っぽさは気にしない様にしよう。
「ってかあれやっぱ金色兎じゃなかったんだなぁ…… レアボスに遭遇するとかツイてるのかツイてないのか」
ドロップ品、ちょっとランクが上の素材みたいだけど大丈夫かなぁ…… でももう一度戦う余裕はないし、これで勘弁してもらおう。
んで、どんなものが落ちたかなぁ……
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過去最高Pv行きました。ありがとうございます。……中々ポイントは延びませんが。
次話で一区切り。一章完結とさせて頂きます。




