ライト in the ギルド
本日二話目です。
「あぁ、今狩りに行っててさ。戦利品を売ろうと思って」
そう言うとインベントリから子氷烏の素材をドサドサと受付に取り出した。
「あぁん? これが噂の子氷烏素材か。ゴブリンが居なくなった変わりに森の中に出始めたらしいな。」
「そうなんだよ。多分氷鴉関係だよね」
「あぁそうだな。ウチに元々所属してる冒険者や、ライトのような旅人からも報告をうけてる。」
子氷烏はそんなに強くないけれど、やっぱり以前の生態系を壊しているのは問題みたいだ。
「レイド級のモンスターには、眷属を産み出すものが多くいる。今回の氷獄鴉もそのタイプみたいだな。」
「えーっと、そんな眷属?の素材でも、買い取って貰えるのかな?」
「あぁ、大丈夫だぜホノカ! むしろ氷属性の素材は珍しい。大ボスの討伐が終われば眷属も消えるから、それまでの3日間限定のバブルだ!」
「ひゃっほーい、てことでラドーこれ換金お願いね。報酬はライトが7、私が3でいいわ。」
「ホノカ? 報酬は半分ずつにするって……」
「ライト、私はそのまま素材のままで幾らか頂くわ。それにコイツらを倒したのはライト、あなたでしょう? ここで半分も貰っちゃ逆に困っちゃうわ」
ホノカはそう言ってくれるが、どうしようか。矢を外して接近されたときの回復魔法や、SP切れのときの支援魔法は大分助かったのだけれど。
「ふふっ、ライトが得する話なのに不服そうな顔ね。優しい人」
「い、いやそんな……」
唐突な褒め言葉にビックリする。
「そんなに嫌なら、あなたの装備を私に作らせてよ。あなたは装備を優先的に得られて、私はお金とスキルレベルが手に入るっていう寸法よ。どう?」
ホノカの提案を考える。確かにいい案に思えた。
これなら両方とも得をする。
僕が受け取った2割は装備の購入代になるし、ホノカの素材は彼女のスキルレベルと僕からのお金になる。
「いいね、それ! わかった、7割貰うよ」
「えぇ。私は素材と3割を。きっといい装備を作ってあげるから!」
お互いに納得して、僕らなんとなく握手をした。
……こういうのは雰囲気だから
「おう、話は済んだか? んじゃ、金を渡していくぜ。」
どうやらラドーは僕らが話しているのを聞き、先に奥で精算を済ませてくれていたらしい。
こいつ、できるスキンヘッドだっ!!
「ありがとう」
「ま、これが俺の仕事だからな。礼はいらねえぜ」
僕は少し大きめの布袋をもらい、ホノカは少し小さい布袋を受け取った。
「ご苦労さん、また来てくれよな!」
そして、ラドーに見送られながらギルドを後にした。
「んー、まだリアルは10時か。次はなにをしようかな?」
「あ、ライト! それじゃあ私生産がしたいんだけど……一緒に来てくれる?」
「うん、いいよ! 」
道を歩きつつ、ホノカと会話を交わす。
決戦前夜。さぁ初期装備からの脱却だ!
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これからは土日に2~4話投稿していくスタイルにします。平日の投稿は多分稀です。たまにあるかも




