決戦前夜
よーさーしゃー
狩りを終えると、僕たちは冒険者ギルドへ向かっていた。
いらない素材を換金し、明日のレイドへの状況を聞くためである。
「げ、げふっ」
「だ、大丈夫ライト!?」
鈍い音と共に、僕は地面へと叩きつけられる。
『レベルも上昇したし、帰りは進化で手に入れた【飛行】でひとっとびだ!』
なんて考えていた僕は操作を誤って地面に墜落してしまった。
思っていた以上に操作が難しく、慣れるまでにはまだまだ時間がかかりそうである。
「ふふっ、ライトでもやっぱり苦手なこととか有ったんだ」
「僕をなんだと思ってたの!?」
「えー、サービス初日なのに有り得ないくらい強くなってる謎の人?」
「えへっ、そんな大袈裟な……」
僕が今このレベルに至れているのは、大体氷鴉相手の撤退戦が原因だ。
殆ど偶然に近いものだから、僕自身の力って感じはあんまりしない。
「まぁ火力については、心当たりはないことも無いけど……」
「あの魔法の矢を弓につがえて射るヤツでしょう? あれ凄いわよね。どうやって見つけたの?」
「元々持ってた弓の技術と、ファンタジーと言えばの魔法を合わせてみたらうまく行っただけだよ。偶然ぐーぜん」
「へぇ~。ライトはやっぱりリアルラックが凄いのかもね」
「そうかなぁ。宝くじとかには当たったことはないけども」
「それは別でしょー!」
「あはは、それもそうだね」
まぁ、転生っていうこの世で何がしたことがあるか分からない位の経験はあるから、やっぱり運が良いのかも。
いや、でも運が良かったらそもそも前世で死ぬことはなかった筈だ。だがしかし、ガチャ運と同じで人生でも……
確率は……収束するっ!!
等と色々と馬鹿なことを考えながら、ホノカと雑談をしていると、いつの間にか街へ辿り着いていた。
「たっのもー!」
ホノカがそう言うと共に、ギルドに入る。
「あ、ラドーさんいたよ! 話してこようか」
「そうだね。てかやっぱり人気ないなぁ……」
数時間ぶりに見たラドーの受付は、やはり過疎っていた。
夜になり初期装備のプレイヤーも先ほどよりも断然多くなっているが、みんな美人の受付嬢さんたちの列に並んでいる。
「確かにラドーは顔面スキンヘッドだけど話せばいいヤツなのに……」
「だれが顔面スキンヘッドだっ! まぁいい。ライト、ホノカいらっしゃい。今度はどういった用件だ?」
一人溢した言葉を拾ったのは、全身スキンヘッドのスキンヘッド魔王、ラドーだった。
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昨日はこれに詰まり短編を書いていていました。ハイファン1の不遇職、《貯金箱》こと盗賊さんがテンセイシャを返り討ちにする系ファンタジーです。数分で読み終わるので、良ければ是非片手間にご一読下さい。↓↓↓↓
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