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「お前、何処から来た?」
「お前、何処から来た?」
ベッドに腰掛け、イケメンはそう問いかける。
「ち、地球ってとこから…」
「ふーん…」
ふーんって。
「地上人の奴隷化は禁じられているはずだが。何処かの馬鹿が俺への刺客として送り込んできたのか…」
イケメンがすっと宙を掌で撫でるとそこに光り輝く剣が現れた。
何をするつもりだろう?
チャキッ
「!!」
「素直に雇い主を吐くんだな。さもなくば…一応教皇の息子である俺への傷害未遂でお前の四肢を切り落とすぞ」
私に剣を向け、イケメンは憎悪のこもった目で睨みつける。
「待ってよ!私、誰にも雇われてないんだから!環が、蒼い髪のエルフの男が此処へ連れて来たのよ!」
「ほぅ…」
イケメンはベッドから起き上るとパッと消え…私の背後から剣を喉に当たるスレスレで構える。
「ゃ…っ」