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私は白鳥カノン。中学二年生
私は白鳥カノン。中学二年生。
私は現在ひきこもり。両親が離婚してから私は母親に引き取られたけど…母親は今家に彼氏を連れ込んでいる。
あり得ないよ…その彼氏って、高校生だよ?パパからの毎月送られてくる私への養育費を使ってその高校生と楽しく暮らしてて…私は自分の部屋にこもってる。
パパはパパで会社の社長の娘と再婚してるし、私には居場所がないよ……。
「カノン、飯は?」
部屋を暗くしてゲームしてたら勝手に母親の彼氏が入って来た。
「勝手に冷蔵庫漁って食えば?私今忙しいし」
ゲームが作れるゲーム。…これは、パパが私の誕生日に買ってくれた最後のプレゼント。
「ふざけんなよ居候のくせに!」
ガッと母親の彼氏は私の手からゲーム機を取り上げる。
「返してよ!」
「うるせぇよ。こんなもんしてる暇があったらさっさと飯を作れ!」
ガシャン!!
床に投げつけられたゲーム機は画面が真っ暗になった。
「ぁ…」
今買っても1万5千円以上はするそのゲーム機。
「ふ、ふん!お前が悪いんだからな!さっさと飯を作らないから悪いんだ!」
バタンッとドアを締め、母親の彼氏は部屋から出て行った。