表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
飛べないトリビト  作者: アルグ
第二話『ひきこもり』
15/111

貴族の身体に触る事は許されていない

「…あの、私何かまずい事しました?」


 ノワールの部屋を出てからさっきお茶をした部屋に戻るまで、ニードは無言だった。


パタンッ


扉が閉まり、ニードが椅子に座ると小さく溜め息を吐いた。


「すいません。言っていませんでしたね…目下の者が貴族の身体に触る事は許されていないのです」


「えっ…」


何それ…私はただ、落ちている羽根を拾おうとしただけなのに。


「じゃあ、ノワールが私に触ったら?」


「……その時は、貴女はノワール様の愛を受け取る時です」


「それって……」


嫌な予感がする。


「はい…ノワール様に抱かれる、という事です」


「…えぇっ?!」


そ、そ、それって……Hするって事?!


「あり得ないよ」


「……そうですね、普通の貴族ならば。

でも、ノワール様はフランツ様と奴隷の女との間に生まれた方。

貴族の女性に嫌煙されていますし、貴女のように精霊王に祝福された方ならば…」


「え、奴隷の女性って……?」


ニードはしまったというような顔をする。


「ノワール様は…最下級民の女性を母に持つお方。

フランツ様の正妻がジャンヌ様をお産みになってすぐに亡くなられ、その乳母を務めた方がノワール様の母君なのです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ