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飛べないトリビト  作者: アルグ
第二話『ひきこもり』
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本当に賊なんかじゃありません…

 私は別の部屋に連れて行かれ、丁寧に拘束を解かれた。


「さて…お茶でもどうですか?」


ニッコリと笑うニード。ポットのお湯を注ぎ、いい香りのするハーブティーを入れて私の前に出す。


「あ…ありがとうございます」


急に優しくされて私は戸惑いながらも何故かお礼を言ってしまい…それを見る。

薄紫のそのハーブティー。なんか…毒じゃないか心配。


「ご安心ください。毒なんて入れてませんから。お菓子もよかったらどうぞ」


テーブルの上にあるクッキーの皿から彼も1つ取り、ハーブティーに付けて食べる。


「あの…私、本当に賊なんかじゃありません…」


「そうですね…」


コトリとカップを置き、ニードは真っ直ぐに私を見つめる。

年齢で言えば30代だろうか…優しいその眼の端には柔らかいシワがある。


「まずは、お茶が冷めないうちに飲んでください。

このお茶は身体が温まり、心がとてもリラックスするんですよ」


「あ…はい…」


彼も飲んだのだから平気だろう…一口飲むとさわやかなハーブの香りと甘さが口の中に広がった。


「美味しい…」


「よかった。このお茶はノワール様もお気に入りで。毎朝入れて差し上げているのです」


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