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勇者は家族をてにいれた!

 こんな時、どう声をかければいいのだろう。

「いや……」

 そこまで言って、リビングに静寂が落ちる。

 すると、場違いなトテトテと走ってくる音がしてきた。

「なぞちゃん! これあげる!」

 娘が持ってきたのは、小さな紫色の花。そういえばナゾくんにあげた図鑑に載ってたな。たしか……クルクマって花だ。

「綺麗ですね……ありがとうございます」

 穏やかに微笑んで彼はそれを受け取った。


 種がミミちゃんの家で育てられてる以上僕たちには何もできない。

 魔王だなんだと言っても信じてはもらえないだろう。ただ変な人だと思われて避けられるだけだ。

 だから、せめてこれから先、少しでも多くの幸せが彼の元に訪れるますように。

 眩しそうに目を細めて娘の頭を撫でる息子と嬉しそうな娘を見ながら思う。

 そうだ。今日の晩御飯はハンバーグと、少しお高めの水を買ってこよう。

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