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パパは布巾をとりだした!!

「おーい、ママ、ナゾくんご飯だよー」

 そう庭に声をかけると「はーい」と返事をしながらナゾくんとママがやって来た。

「ねぇパパ聞いて! ナゾくんたら木を切るのとっても上手なのよ!」

「恐縮です。鍛練がお役にたったようなによりです」

「いつも頑張ってるものねぇ」

「はいはい、ごはん食べる前に二人とも手洗っておいで」

 そう言って二人を洗面所に送り出す。

 一瞬、勇者の鍛練の成果を出すべきなのはここじゃないだろうとも思ったが、そういえば以前魔王は倒したって言ってたし、もうお披露目の場所もなくなったのか。 

「ただいまーー!!」

 玄関から元気な声が聞こえてきた。あきちゃんだ。

「おかえり、って、あれ、あきちゃん? もう帰ってきたの?」

 今日あきちゃんはお友達のミミちゃんとお出かけするからって朝からお弁当を持って出かけたはずだ。

「みみちゃんお熱がでちゃったの」

 しょんぼりした様子の娘の頭をそっと撫でる。

「そっかー残念だったね……ミミちゃん早く元気になるといいね」

「うん!」

 その後「あきちゃんお手て洗ってくる」とママ達と入れ替わりであきちゃんは洗面所にいった。

 洗面所からママたちの驚く声が聞こえてくる。


 しばらくして皆がそろってさあご飯を食べようか。という頃。

「あ! そういえばね!」

 お弁当を前にあきちゃんが声を上げた。

「みみちゃんも育ててたよ!」

「何を育ててたの?」

 ママが聞くのに「えっとね」と前置きしてから。

「なぞの種!」

「「え?」」「は?」

 僕からは気の抜けた声がでた。ナゾくんとママの声は綺麗にハモった。

 ナゾくん、お水こぼれてるよ。

 ナゾくんに布巾を渡すと「あ、ありがとうございます」と動揺した声が返ってきた。

 そりゃあ驚くよなぁ。

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