表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/19

過去に来た理由


 ◆鳴神 翼◆


「話せる範囲で良ければお話ししましょう。」


「あぁ、それでいいよ」


「では、第一問! ちゃぁーらんっ!」


 一気に場がお笑いっぽくなる。

さっきまでシリアスな流れだったのに。


「鳴神さんの萌える要素はなんでしょうか!」


「ピンポーン!」


「はいっ! 弓さん!」


「銀髪碧眼の年が近い女の子で、話し方がおしとやか系!」


「正解!」


 弓とシープラがハイタッチをしている。

隣の凛は何だか悔しそうだ。


「第二問! ちゃぁーらんっ!」


「鳴神さんの萌える服装は!」


「ピンポーン!」


「はいっ! 凛さん!」


「ミニプリーツスカートに黒ニーハイ。絶対領域が必須!」


「正解!」


 おいおい、なんで知っているんだよ。

隣で弓が悔しがっている。

そして、凛はしてやったりの顔を弓に向けている。


「第三問! ちゃぁーらんっ!」


「鳴神さんの一番感じる所は!」


「ちょっと待てー! なんだその質問は!」


「ぶっぶー! 鳴神さん不正解です!」


「「ピンポーン!」」


「はい、弓さんと凛さん!」


「「耳とおへそ!」」


「正解です!」


 のぅぁぁぁぁぁ! なんで知ってるんだ!

絶対におかしいだろ!


「もう、良いです。で、俺がなんなんだ?」


「まだわからないのですか?」


「わかるかぁ!」


「モエルギ―を発見し、モエルギ―を結晶化させる技術の論文を書いたのは鳴神翼さんです」


「その三問で、その答えが出るはず、ないだろぉぉ!」


「お兄ちゃん、すごいね! 論文だって!」


「翼君、未来ではすごい事をしているのね」


「私が過去に来た理由! それはあなたと世界を救う為よ!」


「スケールがでかいなー」


 何だか他人事のように聞こえてきた。

スケールがでっかすぎて良くわからない。


「未来で萌え体の反乱が始まったの。萌え人狩りよ。そして、あなたのモエルギ―を狙って刺客が未来から送り込まれてくるわ」


「ちょいまち。なんで俺が狙われるんだ?」


「未来の萌え人の萌え値は一般的に十あればいい方よ。あなたの最高萌え値は軽く十万を超えるの」


「十万! なんだそりゃ!」


「未来で頑張ってモエルギ―を集めるより、あなた一人から集めた方がはるかに効率的なのよ」


「ちなみに、弓と凛は?」


「凛さんは分からないわね。弓ちゃんは多分八十位かな?」


「何か微妙! 弓はもっとすごいはずだよ! なんでそんなに低いのさ! さっきだってお兄ちゃんと一緒に主将に一撃くらわし――」


「おいっ! 凛の前で余計な事を――」


「翼君? 弓ちゃん? そのあたりの事、もっと詳しく聞かせてもらえないかな? 私だけ仲間外れはひどいよね?」


 そうですね! 仲間外れ、良くない!


――


「――と言う事がありまして、俺の体が多少痛いんです。ここまでオーケーですか?」


 何だか眉間にしわを寄せて考えている。

やっぱり、話をしない方が良かったかな?


「私にも下さい。ネックレス、まだあるんですよね!」


 凛がシープラのポケットに手を突っ込み、何か取り出そうとしてる。


「あんっ、そんな所、責めないでくださいよ。もぅ、積極的なんだからぁ」


 頬を赤くしながらシープラはなよなよしている。

見ているこっちが恥ずかしい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。



当作品の評価&感想は最新話の最下部より可能です!
ブックマーク未登録の方は、ご登録をお忘れなく♪
是非よろしくお願いいたします。


↓小説家になろう 勝手 にランキング参加中!是非清き一票を↓
清き一票をクリックで投票する



アルファポリス様 →  cont_access.php?citi_cont_id=819323104&s

アルファポリス様 →  ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
[一言] う-む 53万じゃなかったかw つかどんだけだよ その数値はw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ