泉様を頂きます
私泉は・・・・
バトル前に・・・・・
衣装を選んでいる・・・・
「えーと」
アイドル・・・・
巫女・・・・
メイド・・・
水着・・・
道着・・・
セーラー・・・・
脳裏にメッセージが届く・・・・
「泉君を魅せて」
「ありのままの」
「あの」
「駄目じゃあ」
「いいよ」
途切れるメッセージ・・・・
「え」
「今の」
「丈?」
そうでも・・・・・
別人?・・・・
私は・・・・
「じゃあ♪」
「此れしか」
「無いよね♪」
期待を込め・・・・
興奮し・・・・
何時もの衣装を着こみ・・・・
るんるんと大きな鏡を覗き込み・・・・
「此れで」
「駄目だったら」
「こ・ろ・・・・・・」
うふふふふと私泉は・・・・
心からわらうわらうわらい・・・・
バトルステージへ・・・・
其処は・・・・
満開のしだれ桜が見下ろす・・・・・
田んぼ・・・・
其れが広がる・・・・・
勿論水路もある・・・
田んぼには何も植わっておらず・・・・・
「泉様」
「丈?」
丈は執事姿で・・・・・
拍子抜け・・・・
ああこれは・・・・
ヒガンじゃ・・・
無理だから・・・・
旅行でもと・・・・
けど勘良さそう・・・・・
「お手を」
「ええ」
どうでも良いけど・・・・
巻き込んだ責任もある・・・・
此処は乗っておこうと・・・
右手を差し出す・・・・
傅き丈は魅せる・・・・・
「不才な身なれど」
その声・・・・
「泉様に勝利を」
そのしぐさは・・・・
「もたらします」
手にキスされ・・・・
私泉は・・・・・
うかれ・・・・
「勝利の暁には」
「許すわ」
「泉様を頂きます」
この二人に勝った位で・・・・
私泉は随分易い女にと思いながら・・・・
ぶんぶんと首を縦に振る・・・・
幾分丈が引いてたけど気にしない・・・・
だって・・・・
分かったから・・・・・・
丈は振り向き・・・・
緩やかに力強く・・・・・・
其の歩きには威風颯爽・・・・・
軽やかに堂々と・・・・
其の背を何時までもと・・・・
でも丈違うんだよね・・・
貴方は望む泉は・・・・
貴方を喜ばす事でも・・・・
縛る事でもない・・・・
それは泉の望そのもの・・・・・
だから泉は私は・・・・
お読み頂き有難う御座います。。。。