表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
家族で異世界生活  作者: しゅむ
65/215

65. 優剛の強さの秘密

前回のお話

由里がお世話になります。

 優剛は見知らぬ天井を見て目を覚ます。

(ラーズの家に泊ったんだっけ・・・。)


 ベッドの中からキョロキョロと部屋の中を見渡す。

 既に麻実は起きているようで、部屋の化粧台で身支度を整えている。


「おはよ。・・・起きたわよね?」

「うん。ぉはよ。」


 優剛はベッドから這い出てきて立ち上げると大きく身体を伸ばす。

「ぐぅぅぅおぉ。」


 身体を伸ばせば声が出てしまう。優剛の見た目は若いが、中身は立派なおっさんである。


 着崩れた浴衣を素早く整えて、髪の毛を水の魔術で濡らして寝癖を整える。顔も一緒に水の魔術で洗って優剛の身支度は完了だ。


 優剛が短時間で身支度を整えるのを見ていた麻実が文句を言いたくなるのも自然だろう。

「良いわね。早くて。」

「すんませーん。」


 軽く謝罪の言葉を口にする優剛に悪いという気持ちは無い。

 そんな事は長年の付き合いでわかりきっているので、無視して麻実は自分の身支度に戻っていく。


 時間を持て余した優剛はベッドに腰掛けて、魔術で人形を大量に作って遊び始める。

 ひと際大きな土人形の周囲には小さな土人形が埋め尽くし。その前方にも多くの気味の悪い虫の形をした人形が対峙していた。


「なぎ払え!」


 優剛の号令に従って大きな土人形が口から光を吐き出す。光は横に大きく動いて光に当たった虫人形が次々に形を崩していく。


 しかし、大きな土人形も形を崩して、ドシャっと床に崩れ落ちる。

「腐ってやがる・・・。早すぎたんだ。」


 独り言を発しながらニヤニヤしている気味の悪い優剛に向かって麻実が告げる。

「何してんのよ・・・。」

「んー。・・・40秒で支度しな!」


 優剛の発言に怪訝な表情で麻実が答える。

「もう終わったわよ。」

「あっ。はい。」


 優剛は人形を消して、ベッドから立ち上がる。

「さっきの人形は土?どこの土と同期させたのよ。」

「外だよ。」


 麻実の質問に優剛は窓を指差して答える。

「知ってる?優剛ってドンドン非常識になってるわよ。」

「え?マジで・・・?」


「優剛も外で異世界人と一緒に働いた方が良いんじゃない?常識が身に付くわよ。」

「うーん。世界のバランスが保てるなら・・・。」

「・・・無理そうね。」

「そんなに!?僕ってそんなに変な存在になったの?」


 麻実は溜息を吐き出してから優剛に説明を始める。

「私も漫画やアニメの知識はある。だから、優剛の魔術を見てもそこまで驚いたりしないわ。漫画やアニメの世界が再現されてるからね。同時に私はこの世界の常識も知ったの。その常識ではとても漫画やアニメの世界の事象を再現出来る世界じゃないのよ。」


「でも出来るじゃん。ちなみにこれは禁術だよ?寿命が減っちゃうよ?」

 優剛は不服そうに右手を開いて、全ての指先に炎を灯す。


「きっとそれも何かの必殺技なんでしょうけど・・・。ねぇ、優剛はどれくらい魔術の練習ってしてるの?私もかなり練習してると思うけど、優剛は本当になんでも出来るわよね?」


 呆れる麻実は常々疑問だった事を優剛に尋ねた。麻実もかなりの時間を費やして魔力の練習をしているはずだが、優剛と同等の魔術を扱える気がしないのだ。


「ん?魔術の練習は午後の暇な時間くらいだよ。」

「あのゴロゴロしてる時間だけ?」


 麻実も自分の休日に優剛が屋敷の広間でゴロゴロしているのは目撃している。その際に優剛が何らかの魔術を使っているのは把握しているが、麻実もその時間は同じように魔術の練習をしているのだ。


「嘘でしょ?他の時間も何かやってるでしょ!?」

 麻実はベッドに腰かける優剛の肩を掴んで揺さぶる。


「うぅ・・・。なんもしてないよ・・・。朝の1時間と飛行屋さんとゴロゴロ時間だけだよ。」

「うーん。あやしい・・・。他の時間は全く魔力を使ってないの?」


 納得がいかない麻実は優剛に質問を続ける。


「ううん。ずっと魔装してるよ。」

「はぁ?ずっと?え?だって優剛は魔力を纏ってないじゃない。」

「皮膚の下に隠してるよ。あれ?言ってなかったっけ?」


 困惑気味の麻実は声を荒げて再び優剛に詰め寄る。

「聞いてない!」

「お・・・おぉ。なんかごめん。」


 麻実は大きく息を吐き出しながら力なくベッドに腰かける。

「はぁぁぁ。ちょっと私もやってみるから待ってて。」

「御意。」


 しばらく眉根を寄せて、目を閉じ集中していた麻実がそのまま口を開く。

「ねぇ・・・。ずっとこの状態なの?普段の練習中も?」

「ん?まぁ・・・そうだよ。」


 歯切れの悪い優剛の回答に不満があるのか、麻実は優剛に質問を続ける。

「いつから?」

「いつから・・・?いつからだろ・・・。」


 優剛は虚空を見つめて考え込むと、思い出したかのように口を開く。

「えーっと・・・。レミさんかトーリアだっけ?魔装は武器を抜いた状態と同じだよって聞いた日の翌日からかな。あれっていつ?」


 麻実は優剛の答えに呆れるようにして優剛に告げる。

「その話を聞いたのは多分この世界に来て最初の方に聞いた気がするわね。優剛はその頃からずっと魔装をしてるわけね・・・。」

「おぉ!そうだね。寝てる時もだよ。」


 麻実は気味が悪い生き物でも見るような目で優剛を見つめる。

 そんな麻実の眼差しが怖い優剛が恐る恐る口を開く。

「な・・・なに・・・?」


「この状態って私でも結構きついわよ。この状態でずっと?寝てる時とか無意識の間もずっと?・・・キモっ!」

「ちょっ!酷くない・・・?」


 優剛の中でNGワードであるキモイと麻実に言われて少し落ち込む。しかし、そんな優剛はさらに気持ち悪さを露呈していく。


「ねぇ、この状態でも魔力感知で魔力を使ってるのがわかるわよね?なんで優剛から魔力の気配を感じないの?」

「消してる。」

「はぁ!?消せるの!?」

「苦労したけど魔力の気配は消せるよ。すっごく集中すれば魔力を感知出来るけどね。普通に生活してたらわからないと思うよ。」


 麻実は気味が悪い生き物でも見るような目のまま口を開く。

「・・・どうやるの?」

「うーん。麻実の今の状態は魔装を2層構造にしてるよね?自分の身体を覆う魔力とそれを圧縮する為の魔力の2層。」


 麻実は優剛の言葉を肯定するように黙って頷く。


「それを3層にするんだよ。3層目は魔力の気配を希薄にする魔力。」

「だから、それはどうやるのよ。」


 勿体ぶるような優剛の説明に若干イラつき始める麻実に優剛は怯みながらも説明を続ける。


「魔力って近ければすぐに感知出来るけど、遠いとわからないよね?」

「うん。確かに。」


 その時、麻実の後方で手を叩いたような大きな音が鳴り、麻実は後ろを振り返る。

「音も同じだよね。近くで鳴ったらすぐにわかるけど、遠くで鳴ったらわからない。音は空気を振動させて届くから空気を遮断、もしくは振動を止めれば聞こえないよね。」


 優剛は麻実の前で拍手をするが、音は何も出てこない。不思議な現象に麻実は少し驚いた表情になるが、この現象自体には納得もしている。


「似たような事が魔力でも起きてるんだよ。だから、魔力の存在を希薄にする物質だったり、現象だったりを視る魔力で特定したの。特定しただけでそれが何なのかは、わからんけどね。それを魔力で強化して3層目にすれば、魔力の気配が少ない魔装の完成だよ。」


 麻実は優剛の説明を聞き終わって、唖然とした表情で優剛を見つめる。

 そもそも優剛とは練習時間が大きく違った。優剛は24時間ずっと魔術の練習をしていたのだ。それも見えない魔装は常に纏った状態で、他の魔術も行使していたと言うから優剛の気味悪さがさらに増す結果になった。


「これは差が付くわけね・・・。」

 麻実は下を向いて呟くよう優剛と魔術の力量差を痛感した。


 そんな麻実の様子を心配した優剛が麻実に声をかける。

「どした?」

「ううん。優剛がキモイってわかっただけ。」

「キモイって言わないでよ!由里が真似するじゃん。」


 落ち込む優剛に麻実が畳みかける。

「優剛は自覚した方が良いわ。かなりキモイ魔術士よ。」

「大魔術士と言ってよ。」


 優剛は鼻息を荒くして麻実に反論したが、麻実の反撃を受ける。

「はい、はい。腰の低い弱気な大魔術士さん。」

「え?何それ。そんなの聞いた事無いよ。あれ?みんなそんな風に言ってるの?あっ。ちょっと・・・待ってよ!」


 麻実は言うだけ言って朝食が準備されているという部屋に移動を始めてしまった。フィールドでの優剛の肩書は『腰の低い弱気な大魔術士』というのは優剛だけが知らないのだ。

 優剛は麻実を追いかけて何度も確認するが、麻実は誤魔化すだけで明確な回答はしない。優剛をイジる武器にする事と、住民が秘密にしている事を麻実がバラすのは悪いと考えているのだ。


「ねぇえぇぇ今考えたんでしょ?嘘でしょ?・・・俺ちゃん暴れちゃうよ?」

「暴れたらラーズさんが喜んじゃうわよ。」

「あ・・・。それは嫌だな・・・。」


 優剛と麻実が食事をする部屋に入れば、既にみんな集まっており、食べ終わりそうな者も居るほどだった。


「遅―い。」

 真人が不満げに優剛に告げて来た。


「はは。ごめん、ごめん。ちょっとお話してたんだ。」

「へぇー。どんな?」


 優剛は真人の質問に考えるような素振りをして回答する。

「うーん。僕が大魔術士だって話だよ。」

「おとさんは、こ・・・。優しい大魔術士だよね。」

(あれ?なんか変な間があったな・・・。)


 当然、真人も優剛の真の肩書を知っているのだが、住民たちから固く口止めされている。

 優剛は喉に骨が引っ掛かったような妙な気分で朝食を終えた。


「ふぅー。ごちそうさま。ラーズ、庭を貸してくれない?」

「おぉ!訓練か!訓練場があるからそこで一緒にやろう!」


「うん。良いよ。はーい。みんな行くよー。」

 優剛の号令でみんながゾロゾロと部屋を出て、ラーズリアの後ろを歩んでいく。


 ラーズリアは後ろを振り返って怪訝そうな顔になり優剛に確認する。

「使用人も全員付いてくるぞ?何故だ?」

「うちは全員が訓練の対象者だよ。」


 これにはラーズリアも驚いたのか、表情を変えて口を開く。

「・・・全員があの訓練メニューなのか?」

「そうだよ。やっと全員が最後までメニューを消化出来るようになったんだよ。」

「あの訓練をか?あのマコトの後ろの使用人もか?」


 ラーズリアは真人の後ろを歩くトーナが優剛の訓練メニューを消化出来る事が信じられずに確認した。


「ん?トーナもやり切るよ。」

「ユーゴ・・・。どんな指導をしたんだ・・・?」

「どんなって・・・。普通に・・・かな。」

「俺にしたみたいにか・・・?」


 ラーズリアは恐る恐る去年の自分が優剛に受けた指導を思い出しながら告げた。思い出したくもない魔装地獄である。

 優剛から1時間ずっと魔装の漏れを指摘され続けるという苦行である。指摘された箇所に集中すれば、他の箇所から漏れる。当然、優剛はそれを許さず、すぐに指摘が入る。

 10分間指摘が無ければクリアになるのだが、ラーズリアは繊細な魔力操作を苦手にしていた事もあって、かなり苦い思い出を持っていた。


「うん。そうだよ。」

「鬼か・・・。」

「ん?」

「いや、気にするな。何でも無い。」


 ラーズリアは首を傾げる優剛に、会話は終了だという態度で接した事で、優剛からは追及が無かった。


 訓練場に案内された一行は優剛の号令でいつものように訓練を始める。興味本位で同行したムラクリモも使用人が参加すると聞いて参加するようだ。

 当然、ラーズリアは止めた。そこに鬼が居るからだが、ムラクリモは参加の決意が変わる事は無かった。


「はーい。全員、魔装・・・始め!」


 訓練終了時にはシオンとトーナにアイサは、大の字になっていつものように倒れていた。優剛の訓練を消化出来るようになったとはいえ、限界まで魔力を絞り出して達成しているのだ。


 そして、今日はその横にムラクリモが追加されている。

「私・・・自信、あったのに・・・。最初の、課題も、クリア、出来ません、でした・・・。」

「だから止めておけと言っただろう・・・。俺も初日はクリア出来んかったぞ。」

「はぁはぁ。ユーゴさんを、甘く、見ていました・・・。」

「あぁ・・・。訓練になるとあいつは鬼だ・・・。女子供にも情け容赦ない。ティセも数日はボロ雑巾みたいになってたぞ。」


(失礼な!男女平等なだけだよ。)

 聞き耳を立てていた優剛が心中で反論するが、指導に手は抜かないのは本当なので、口に出す事は無かった。


「さぁ、観光と買い物だっけ?行こうか。」

 呑気な優剛の掛け声に応じるのは田中家の3人だけだ。


「ムラさん、大丈夫?動ける?・・・行くわよ。」

 麻実はムラクリモ引きずるようにして訓練場から出ていった。


「ティセ、行こう!」

「ティセ姉さま、行こう!」


 ティセルセラは由里と真人に手を引かれて、フラフラした足取りで訓練場を出ていった。

 その後ろをゾンビのようにフラフラとした足取りで、シオンとトーナにアイサが続く。


「ラーズは一緒に行くの?」

「明日からは問題無いが、今日だけは午前中にやる事があるから行かん。」

「ほーい。お仕事、頑張って下さーい。」

「ユーゴに言われても張り合いが出ないな・・・。そんな事より帰ったら・・・。」

「模擬戦はしないよ。」「わん!」


 朝食の時からレイは優剛の近くに寄り添うようにしていた。訓練中も訓練後も由里に付いて行かずに優剛の傍に居たのだ。

 夕食の料理を1品増やす為に虎視眈々と、ラーズリアとの模擬戦の機会を伺っていたのだ。

 そして、遂にチャンスはやってきた。ラーズリアが優剛に模擬戦を打診しようとしたところで、上手く自分をアピールした。


「ん?なんだ?こいつも・・・。かなり強いな。」

「レイはラーズリアと模擬戦したいの?」


 首を振るレイに首を傾げる優剛。

(喋れや!)


 昨日はハルだけが夕食に1品追加されていた事を思いだした優剛がその事に言及する。

「夕食に1品追加したいの?」

「わん!」


 高速で振られる尻尾が優剛の推察を証明する何よりの証拠だ。


「ほぉ。こいつも俺を楽しませてくれるのか?」

「うーん。レイは近接特化じゃないから楽しくないと思うよ。それで昨日はハルを指名したんだし。」


「いや、問題ないぞ。遠距離が得意な相手も居るからな。そんな相手と戦うのも想定しておかないとな。」

(いや・・・。そう言う事じゃないんだけど・・・。うーん。レイが張り切ってるし、フォローするか・・・。)


 レイはハルの接近も許さない電撃を使用する遠距離戦のスペシャリストである。対策なしではレイに近づく事は非常に難しい。


 しかし、レイは優剛に弱点を指摘されて、電撃以外の魔術も優剛の指導で使用可能になっており死角はない。


 遠距離から完封されるラーズリアを幻視している優剛は、レイの夕食の品が増えるように予防線を張っておく。


「仮に模擬戦の開始位置からラーズが動けずに負けても、レイの夕食は増やしてあげてね?」

「ハッハッハ!さすがにそんなに差は無いだろうが良いぞ。レイが俺に勝ったらとっておきの品を1つ追加してやろう。」


(よし。これでどんな結果になっても大丈夫だろう。)


 優剛は頭を撫でるのが楽になったレイの頭を優しく撫でる。日に日に体高を伸ばしているレイの頭は90㎝近い場所にまで成長していた。

 ちなみにハルの身体は尻尾が伸びている以外は殆ど変化が無い。いや、少し太っただろう。


「じゃあお昼を食べたらレイと帰って来るね。」

「うむ。楽しみにしているぞ。」


 優剛はラーズリアと別れて玄関に直接向かう。そして、玄関で待っていた由里が優剛に告げる。

「お父さん、上着は?上着を着ないなら一緒に歩かないからね。」

「はい。今、着ます。すぐ着ます。」


 気温が低い日でも魔装状態の優剛は寒くないが、そんな日でも浴衣だけの優剛に不満がある由里は、一緒に出掛ける時は上着を着るように優剛に言っていたのだ。


 優剛は異空間から初お披露目になる浴衣の上から着る黒に近いグレーの上着を羽織る。

 それは袖口が広く、前が大きく空いた膝丈の上着で、下に着ている浴衣のデザインと非常に相性が良い。

 もちろん、前を閉じれば本格的なコートのような恰好にもなるように作られているが、優剛の着方は前を開けたままにするラフな格好だ。


 浴衣だけとは違い、上着を着ただけで小奇麗になった優剛の姿に、一瞬目を奪われた由里が照れ臭そうに告げる。

「お父さん、それなら良いね。」


(おぉぉぉぉぉぉ!!うおぉぉぉぉぉ!!もうずっとこれ着る!・・・いや、外に出る時だけにしないと飽きられるから程ほどにしなければ。ぬおぉぉぉぉ!)


 優剛は心の中で雄叫びをあげる。そして、冷静に飽きられない為に対策を練る。そして、再び歓喜の雄叫びをあげる。


 そして、表情や仕草などが表に出過ぎないように気を付けながら口を開く。

「ふふ。ありがとね。」


「優剛、良いわね。奴隷っぽくないわよ。」

「おとさん、カッコイイね!ボクも欲しいなぁ・・・。」


 続く称賛にも努めて冷静に優剛は告げる。

「奴隷は酷くない・・・?真人の浴衣はフィールドに帰ったら作ろうね。」


 優剛の答えに嬉しそうな返事をする真人とは対照的に、麻実が優剛に反論する。

「このまま草履で真冬に浴衣だけだと完璧に奴隷の雰囲気が出てたわよ。」

「借金とか犯罪で強制労働している人は居るけど、一応この国に奴隷は居ないからね・・・。」

「ローブみたいな服を1枚だけしか着れないなら、似たようなものでしょ。」


 確かに真冬に浴衣1枚で裸足に草履は貧相に見える。妙に納得した優剛は麻実に反論するのは止めた。

 しかし、由里からお褒めの言葉を頂いたので優剛の心は歓喜している。


 使用人たちには出発前に休暇としたので、3人は別行動で王都を満喫する予定である。

 そして、優剛たちは馬車を使わずに徒歩で王都観光に出発した。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

皆様の読んでいた時間が少しでも良い時間であったなら幸いです。


評価や感想もお待ちしております。ブックマーク登録も是非お願いします。

次回もよろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ