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家族で異世界生活  作者: しゅむ
49/215

49. 仕返し

前回のお話

オーヤンが誘拐された。

豚は精肉工場にドナドナして良い?駄目?

 優剛はオーヤンを誘拐した男たちのリーダーから話を聞き終わって2階に戻ると、ハルやレイの傍で呻き声を上げながら倒れている男たちを一瞥した後にハルとレイを労う。

「ハル、レイ。オーヤンを守ってくれてありがとう。」


 優剛はドヤ顔のハルとレイに近づきながら感謝を述べる。

「ハル、オーヤンが一緒なんだから、あんまり刺激的な出血を見せたら可哀想じゃないか。」


 言いながらも優剛は倒れている男たちを踏みつけながら歩みを進める。踏まれた男は呻き声を上げる。

 さらに優剛はハルとレイに最短距離で歩み寄らず、遠回りしてわざわざ倒れている者を蹴っ飛ばしていく。


 優剛が触れた者、蹴られた者はハルの尻尾に斬られて、ドクドクと血が流れ出る傷が塞がっていたのだ。

 しかし、表面を塞いだだけで内出血のような状態で治療は終わっている。本当にただ外に出血しないだけだ。


『む?人間の子供には血を見せては駄目か?』

「む?異世界ではどうなんだ?」

 ハルの質問に優剛も悩みだす。優剛に異世界での常識は無いのだ。


 考えてもわからない優剛は直接確認する事にした。

「ねぇ、オーヤン。血は怖い?」

「・・・ちょっと。」

「やっぱ駄目じゃん!撤収、撤収。」


 優剛は大きく空いた穴を指差してレイとハルに外に出るように促す。


 建物から撤収した優剛は先に撤収していたハルとレイを労うように撫で回す。

 さらに水の魔術を使ってハルの尻尾に付着した血も洗い流していく。


 洗い終わった尻尾を満足そうな表情でハルが見つめてから、優剛の身体に尻尾を巻き付けて背中に乗って来た。


「オーヤンが無事で良かったよ。」

「ユーゴ様・・・。ありがとうございました。ハルちゃんとレイ君もありがとう!」

『家族を守るのは当たり前だろ!』

「にゃー。」

 レイの背中に乗るオーヤンの感謝にハルとレイはドヤ顔で優剛を見た。


(こっち見んな。)

 とは思いつつも歩きながらハルとレイの頭を優しく撫でる。ハルとレイは目を細めて優剛が頭を撫でる事を堪能する。


 優剛の屋敷の門にはタカやフガッジュの姿は無く、優剛たちは素通りで庭に入っていく。

 すぐに屋敷の玄関扉が開いてトーリアとサスリが駆け出してくる。


「ノブさん良い仕事しますなぁ」

「当然だ。」

 優剛の呟くような声に信長が反応した。庭に入れば信長の領域だ。優剛たちが帰ってきてすぐに知らせたのだろう。


「オーヤン!オーヤン!」

「オーヤン・・・。あぁ・・・。無事で良かった。本当に・・・。」

「えへへ。」

 トーリアとサスリは名前を呼びながら微笑むオーヤンを抱きしめた。


「この度は申し訳ありませんでした。」

 そんな3人に向かって優剛は頭を下げた。


「そんな!ユーゴ様は悪くありません!」

「そうです。オーヤンも無傷で助け出して頂きました!」

「いや、誘拐だから良かったけど、殺しが目的なら取り返しが付かなかった。これからはもっと気を付けます。」


 そんな優剛の発言をトーリアが否定する。

「止めて下さい。ユーゴ様に非はありません。貴族同士のいざこざがあれば使用人も注意が必要なのは当たり前です。」

「うーん。では朝の1時間は全員参加って事で自衛力を付けましょう。」

「あ・・・。え?」


 そんな優剛の発言にトーリアが固まる。まさにどうしてこうなった状態である。


「わーい。私も朝の訓練に参加出来るんですねー。」

「うん。優しく教えるよー。」


 わーい、わーいと喜ぶオーヤン。素直に喜べないサスリ。訓練の過酷さを知っているトーリアは絶望した顔をしていた。


 オーヤンが無傷で帰ってきた事は信長から屋敷の全員に報告されていたようで、優剛たちが中に入れば既にみんなが喜んでいた。


 そこに優剛から今後の朝の訓練は全員参加が告げられると、トーナとアイサもトーリアと同じく絶望の表情をしていた。


 祝勝会のような雰囲気で夕食が終わる。

 優剛は昼間と同じように夕食後もゴロゴロし始めて、真人や由里に踏まれる。


「邪魔。」

「おかしいから!こんなに広いのに邪魔って無いから!」

 由里なりのスキンシップに優剛は笑顔で抗議する。誘拐されたオーヤンが無傷で帰って来たので機嫌が良いのだ。


 レイも帰って来た時に由里に撫で回されて、尻尾が千切れ飛ぶんじゃないかという勢いで振られていた。


 もちろんハルも麻実に顎下を撫でられ「ゴロゴロ」鳴いてご満悦していた。


 優剛だけは痛めつけられているが、愛情の裏返しのようだった。


 夜も更けて子供たちは寝静まり、大人たちも寝るだけ。そんな時刻に優剛が口を開く。

「んじゃ、豚に仕返しに行ってくる。」

「旦那、俺も行く。」

「私も。」


 優剛の発言にタカとテスが同行を願い出る。


「駄目。証拠を残すなってレミさんに言われているから1人で行ってくる。」

「なっ!まだ俺は足手まといですか?」

 戦闘面での貢献が出来ないと勘違いしたタカが悔しそうに質問した。


「うーん。戦うだけなら連れて行くよ。でも今回は戦いじゃないからね。」

「どういう意味ですか?」

 優剛の回答にテスが優剛の言葉の意味を尋ねた。


「殺すな。そして証拠を残すな。2つの条件を満たせば、何をやっても良いと思わない?実際に何をしても良いって言われたし。」

 優剛は非常に悪い笑顔を浮かべて、これから優剛が実行する事を大人たちに話した。


 娘を誘拐されて1番怒っているはずのトーリアですら、少し引いていたほどだ。無傷で救出が出来たからこそ怒りも少ないからであろう。



 優剛の計画を知らない豚は相変わらず自分の屋敷で喚き散らしていた。

「クソ!奴に誘拐した娘を奪われただと!なぜだ!なぜ潜伏場所がバレたのだ!?裏切り者でも居るんじゃないのか!?」

「ポークリフ様、そのような者はおりません。」

「黙れ!では、なぜだ!?」


 答える事が出来ない男をポークリフは蹴りつけながら悪態をつく。

「クソ!クソ!ハンターに指名依頼してこい!あいつよりも強い奴だ!」

「・・・畏まりました。」


 既に2級ハンターを2人同時に相手して、手も足も出なかったと報告を受けていた。そんな優剛よりも強いハンターは1級に類するハンターしか居ないだろう。

 しかし、そんなハンターが『痛めつけて来い』や『ただの護衛』という依頼を受けるはずがないのだが、ポークリフには進言出来ずにいた。


 豚は給仕していた女性の使用人も殴りつけて、荒い息を吐きながら寝室に消えて行った。


 寝室に入った瞬間に豚は違和感を覚えた。窓が空いているのだ。

 訝し気に周囲に視線を走らせながらベッドに向かうと、人の気配を感じて振り返る。


 月明りしか入らない部屋であるが、そこには居るはずのない人物が扉の前に立っているのがわかる。

 豚は自分が入って来た扉の前に立つ優剛を、不思議そうに見つめた後に口を開く。

「なっ・・・。き・・・。」


 扉の前に立つ優剛に向かって何かを言おうとするが言葉が出ない。豚はパクパクと口を動かして、やがて胸を抑えて苦しみだす。


 苦しむ豚にゆっくりと近づく優剛。

 豚は苦しみながらも優剛に恐怖を感じて足を震わせる。

 そこで豚の意識は途切れる。酸素不足では無く、優剛が顎を横に叩いた事で脳震盪による失神である。


 優剛は豚を失神させると部屋の中を物色する。

 良い感じの短剣を見つけた優剛は、倒れた豚の顔面目掛けて振り下ろした。

 満足した優剛は空いている窓から悠々と脱出していった。


 翌朝。豚の部屋をノックする音と使用人が呼ぶ声で豚が目を覚ます。

「・・・ひぃ!」


 目を覚ましてすぐに自分の真横に突き立てられた自分の短剣に恐怖する。昨夜の出来事は夢では無く現実だったと意識せざるを得ない。


「グストー!グストー!」

 豚が何者かの名前を何度も叫ぶと、男が駆け足で豚の寝室の前まで来ると扉をノックする。


「ポークリフ様、お呼びでしょうか。」

「入れ!すぐに入って来い!」


 寝室に入って来た男は豚の腹心で、彼が豚の私兵や使用人たちの頂点だ。

 寝室に入ったグストーが床に刺さっている短剣を見て呟く。

「こ・・・これは・・・。一体なにが・・・。」


 ベッドの横に寄りかかるようにして座っている豚が口を開く。

「昨夜、俺の部屋に奴が来た。」

「なんですって!?」

「俺を気絶させた後に短剣を突き立てたのだろう。今どこに居る!?奴は捕えているのであろう!」


 グストーは苦悶の表情で口を開く。

「捕えておりません・・・。」

「なんだと・・・?」

「・・・昨夜は不審な者を目撃者した者もおりません。」

「馬鹿な!誰にも気づかれずに俺の屋敷に侵入しただと!?」

「警備の数を増やします。」

「当たり前だ!おいお前!こっちに来い!」


 豚は開け放たれた扉の向こうに待機している若い女性の使用人を呼びつけると、鬱憤を晴らすように殴りつけた。そして殴りつけた使用人に向かって叫ぶ。


「着替えだ!」

「・・・はい。」

 辛うじて返事をする使用人はフラフラと立ち上がって豚の着替えを手伝う。


 着替えの際に使用人だけは気づいたが、豚の二の腕には奇妙な痣が左右に1つずつ出来ていた。しかし質問して再度、殴られるのは嫌だったので黙っていた。


 翌日の優剛はいつものように午前中は飛行屋さんの営業をして、午後はゴロゴロしながら魔術の訓練をしていた。

 今日から使用人たちも朝の訓練に参加するはずだったが、準備不足を理由に昨晩の夕食時に断られていた。優剛は特に気にせず、準備があるなら仕方が無いと、今日は参加せずに明日から参加すれば良いと告げていた。


 今日から使用人が外出する際も護衛が同行する事になっている。手が足りなければ優剛が同行する。


(さぁ!僕はいつでも行けるよ!)


 しかし、テスとトーリアが事前に打ち合わせをしており、手が足りなくなる事は無い。

 そんな事を知らない優剛は使用人の護衛が出来るかもしれないと、少し高揚した気分で魔術の訓練を続けていた。



 夕食が終わり。子供たちが寝れば大人の時間だ。

「旦那、今日も行くのか?」

「当たり前じゃん。」

「昨日は警戒されてなかったと思いますが、今日は警備も厳重なはずです。魔力感知には気を付けて下さい。」


 タカに質問され、テスからは助言を貰う。


「魔力感知は大きな魔力じゃないと気付かないよね。まぁ、集中していればわかるけど。」

「確かにそうですが、ユーゴ様の魔力は桁違いです。ユーゴ様が少量だと思っていても私たちから見れば、異常な魔力と判断します。お気を付け下さい。」

「・・・はい。」

 優剛の反論はテスによって論破されて優剛は項垂れながら素直に返事をした。


「じゃあ・・・。行ってくるね・・・。」


 トボトボと屋敷を出て行った優剛を見送ったタカが口を開く。

「これからえげつない事を実行する人に見えない・・・。」

「タカ、ユーゴ様だから・・・。」


 2人はこれから連日連夜、繰り返される事を想像して身震いする。優剛なら誰も殺さず、証拠も残さずやり遂げるだろう。


 優剛は遥か上空から豚の屋敷を見下ろしていた。

(警備増えたかな?まぁ頑張って下さい。)


「ポークリフ様、本日は寝室の扉の前に2名の護衛を配置します。窓の下にも2名が常に見張っております。さらに、配置した者に異常が無いか、巡回の者が確認に参ります。」

「うむ。」

 豚は不満げに頷いで寝室に入る。


 寝室に入った豚は警戒するように周囲を見渡して、ゆっくりとベッドの中に入り、目を閉じる。昨晩は気絶させられた事もあって良い睡眠では無かった。その影響もあって眠りに落ちるのは早かった。


 豚が目を覚ます。首を左右に振って異常が無いか確認する。

「ふぅー。これだけ警戒されていれば、奴でも何も出来んだろう。」


 豚はズリズリとベッドの脇まで移動して、足を床に降ろす。

 前回は窓から侵入されたんだったなと、なんとなく振り返って内鍵の閉まっている窓を確認してから、姿勢を戻して扉に向かって使用人を呼び出そうとした時である。


 バッ!!という音が聞こえてくる勢いで再度振り返る。

 枕元に置いてあった護身用の短剣が枕に突き刺さっているのだ。ちょうど自分の頭があった場所から少し上の位置に深々と突き刺さっていたのだ。


「な・・・。奴が来たのか・・・?」

 恐怖で足は震えるが、昨日と同じように叫び出す。


「グストー!グストー!!」

 すぐに走る音が廊下から聞こえてきて、扉の前で音が止まる。


「入れ!すぐに入れ!」

 グストーが扉をノックするのも待ち切れずに入るように促す。


「おはようございま・・・。馬鹿な!」

 グストーは扉を開けて頭を下げようとしたが、視界に入った短剣を目撃して動きが止まる。


「ふざけるな!扉の前に護衛が居たんじゃないのか!?」

 グストーはすぐに扉の前に居る護衛に確認する。


「おい。異常は無かったのか?」

「??・・・ありませんでしたよ。」

「俺たちここから動いてません。巡回の奴らにも確認して下さいよ。」

 扉の前で一夜を明かした護衛の2人は不思議そうな顔で回答した。


「では、何故ポークリフ様の枕に短剣が突き刺さっているのだ!?」

 護衛たちは慌てて開いている扉から寝室を確認する。


「なんだあれ!そうだ。窓からじゃねぇのか!?」

「そうですよ!扉は1度も開いてません!」


「くっ」という呻き声を漏らしてグストーは駆け出した。窓の下に配置した者に確認する為だ。


 確認を終えたグストーは豚の寝室に戻って報告する。

「ポークリフ様、異常はありませんでした・・・。」


 怒りで震える豚がグストーを叱責する。

「貴様はこれを見ても異常が無いと言うのか!?俺が自分で刺したと言うのか!?」

「申し訳ございません!今夜は女性の護衛を部屋の中に配置させて頂けないでしょうか。」

「クソ!クソ!何が起きているのだ!奴はどうやって侵入したというのだ!?」


「今夜は私も扉前で待機しますので、今夜は何も起きません。起こさせません!」


「当たりまえだ!おい!着替えだ!!」

 豚は駆け寄ってきた若い女性の使用人を殴って鬱憤を晴らす。倒れた使用人を蹴るように何度も踏みつける。


「おい!貴様は自己治癒の魔術が使えるのか!?」

 豚は踏みつけている使用人の顔に痣が無い事に気が付いた。昨日は豚が殴った顔に痣を作って給仕をしていた事を覚えていたのだ。


「いえ・・・。私は・・・。殆ど魔術が使えません。」

 若い女性の使用人は震える声で回答した。


「ちっ!病院に行ける時間があるならもっと働け!!」

 最後にそう言って蹴りつけると満足したのか、着替えを手伝えと顎で指示を出す。

 フラフラと立ち上がって豚を手伝う女性の顔は赤くなっており、服で見えないが、手足や身体も赤くなっているであろう。時間が経てば赤い部分は徐々に青紫色に変色して痣になって残る。

 痣が消えるまでは1週間以上必要な痣もあるだろう。


 若い女性は着替えを手伝っている時に豚の足に痣がある事に気が付いた。

 先ほど顔を殴られて口内も切っており、口を開けば血が流れる可能性もある為、今日も報告はしなかった。


 殺伐とする豚の屋敷。豚の暴力に怯える使用人たちは、なるべく豚の怒りに触れないように仕事に従事する。しかし、その内側には怒りを溜めこんでいる。


 一方、優剛の屋敷の使用人たちは・・・。

 今日から始まった朝の訓練が終わって初参加の使用人たちが庭に大の字で倒れている。


 そんな中、トーリアが優剛に向かって口を開く。

「これは・・・この後の仕事に支障が・・・。どうか・・・明日は・・・。」

「大丈夫、大丈夫。休んでて良いですよ。もちろん明日も頑張りましょうね!」


 笑顔で言い放つ優剛に初めてトーリアが軽い怒りを覚えた。


「トーナさん、私・・・自分で空飛べるかな・・・?」

「ハァハァ。続ければ飛べるんじゃない?」

 かなり適当な感じでトーナは答えた。余裕が無いのだ。

 アイサは何かを決意するような表情をしていたが、余裕のないトーナが気づく事は無い。


「ねぇ、私って参加する意味ある?料理人だよ?料理に魔力込めないよ?」

 ケンピナの愚痴に答える者は居ない。使用人たちも仕事で魔力を使わないからだ。


 倒れているテスとは違い、タカは震える足を手で抑えつけて、やっとの思いで立っているが、倒れている使用人たちを懐かしいものでも見るように見つめていた。


「タカー、そろそろ行くよー。」

 麻実の無慈悲な呼び出しだ。ボロボロの身体に鞭を打って麻実の病院に同行する。

 ハルは既に麻実の身体に尻尾を巻き付けて背中に張り付いている。肩に乗せたハルの顔を麻実は優しく撫でている。


 全員がグッタリしながら立ち上がり、飛行屋の営業準備を始める。

 由里はレイを連れてお散歩だ。

 真人は立ち上がらないトーナを抱えて騎士団の訓練場に飛んで行った。


 優剛は門から見えない位置で異空間からパラソルと椅子、テーブルを出す。優剛の前をフワフワと飛んで、所定の場所に設置される。

 そして、優剛は椅子に座りながら、大きく伸びる。

「んー。今日も良い天気で、暑いから引きこもり日和だ。仕事をしたくないでござる。」


 呑気な優剛の言葉を聞いて全員が優剛を見る。若干、睨んでいるのかもしれない。

 普通の人がする訓練なのか?という疑問を、優剛の護衛たちと使用人たちが共通認識を持った記念すべき日である。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

皆様の読んでいた時間が少しでも良い時間であったなら幸いです。


評価や感想もお待ちしております。ブックマーク登録も是非お願いします。

次回もよろしくお願い致します。

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