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家族で異世界生活  作者: しゅむ
43/215

43. お礼参り

前回のお話

実戦半端ないって。メッチャ足震えるし。

ただ突き出した拳で相手が死にそうになるし。マジ半端ないってぇ。

 食事を終えた優剛は思い出したかのように突然トーリアに声をかけた。

「トーリアさ・・・。使用人って足りています?テスたちが増えて仕事量も増えたんじゃない?」


 優剛は敬称なしで呼ぶ練習中である。


「そうですね。正直に申し上げると、食事の準備と片付けに専任するような者が欲しいです。」

「料理人って事ですね。誰か知り合いがいたら紹介してくれませんか?」


 そんな優剛の言葉にトーナがゆっくりと手を上げる。

「私の知り合いに腕の良い料理人がおります。」

「おぉ!では紹介して下さい。」


 しかし、トーナは申し訳なさそうな表情をして口を開く。

「しかし、その者は女性なのです・・・。」

「ん?」


 優剛は問題点がわからず沈黙してしまう。その沈黙に耐え切れずトーナが口を開く。

「・・・やはり女性の料理人は駄目ですよね。」

「違います、違います!女性の何が悪いのか全然わからないんです。」


 そこにトーリアが優剛に説明を始める。

「女性の料理人は男性の料理人よりも劣っていると考えられています。それは月に数日だけですが、料理の品質が低下すると言われているからです。」

(異世界なら魔力で身体能力の差は埋められるから生理かな?生理中は身体が欲する栄養が変わるから味覚も変わるって聞いた事あるし。それが品質の低下に繋がるって事ね。)


「僕もその話を聞いた事はありますが、提供する料理の品質がいつもと変わらないように様々な工夫や努力をしているのでは?」

「はい、はい!彼女も様々な工夫と努力を重ねているのですが、なかなか男性と同じように評価されず、埋もれてしまっています。」

 優剛の言葉をトーナが嬉しそうに肯定して、知り合いの現状を嘆く。


「良いじゃない。その人で。私は気にしないわよ。」

「うーん。たぶん職人のプライドがあるから、その言い方だと気分を害する可能性があるよ。」

「そうなの?」

 ビッグボスの麻実が採用を決める発言をするが、優剛が軽く咎める。


「うーん。麻実の診断はいつも正確で、治療も早く綺麗に完了します。様々な努力をしてきたので、生理中もいつもと変わらずに診断と治療が出来ます。しかし、他の男性の方が麻実よりも評価されています。麻実の方が上手いのに・・・。」

 優剛は例え話で麻実に当て嵌めて説明を始める。


「そこに麻実を引き抜きに来た人がいます。その人は麻実”で”良いよ。と言いました。加えて、私は麻実が月に数日間、上手く診断が出来なくても良いよ。と言いました。」

「は?・・・。確かに腹が立つわね。」

「わかって貰えて何よりです。」

 麻実は怒り、後に沈黙。そして共感したのだろう、その様子を見て優剛は苦笑した。


「男女関係なく、貴方が良い。というのを伝えないと駄目だろうね。」

「そうね。それなら気持ち良く引き抜かれてあげるわよ。」

 麻実は自分が気持ち良く引き抜かれるイメージをしていた。


「トーナさん、知り合いの方が休日や空いている日に屋敷へ招いて、食事を作って頂く事は可能ですか?食事をみんなで食べて採用を決めましょう。」

「ありがとうございます!必ず伝えます。」


 喜ぶトーナを尻目にトーリアが優剛に向かって口を開く。

「ユーゴ様、トーナを呼ぶ際に敬称が付いていました。」


「がぁ!マジか。完全に無意識だった!」

「あっ。確かに付いていましたね。ふふふ。」

 先程の優剛の言葉を思い出して、トーナが微笑む。

 誰もがその人を採用するんだろうなという空気で穏やかに会話が締めくくられた。


「それじゃお風呂の順番待ちの間にちょっと出掛けて来るね。」

 由里が1番風呂の最中である。その次は真人だ。子供は沢山寝る必要があると優剛が主張して、子供たちからお風呂に入る事になっている。


「どこ行くのよ。」

「お礼参りの夜間飛行だよ。」

 麻実の質問に優剛は真実と嘘を混在させて回答する。


「お礼参りって神社とか?」

「お世話になった人にお礼をして回る事もお礼参りって言うよ。」

「へぇー。もう夜だし気を付けてね。」

「夜の方が月や星が綺麗だから空を飛ぶには良いでしょ。」

「なるほどねぇー。」

 麻実を丸め込んだ優剛は靴に履き替えて屋敷を出た。


 優剛が言ったお礼参りは感謝を伝えるものではない。その事に麻実は気が付く事は無かった。『お礼参り』の部分を日本語で言っていたので、優剛たち以外にはよく理解出来なかったが、「いってらっしゃいませ」と送り出してくれた。


(さぁて魔力玉は何処かな?駄目なら聞き込みすればすぐに見つかるでしょ。)

 優剛は麻実を拉致しようとした男の1人に付けた魔力を探す為に集中を始める。

 集中もせずに長時間、離れた魔力を維持し続ける優剛は異常だが、優剛の中では常識だった。


 これで魔力玉が検知出来なくても、自分たちで有名を自称していたので、聞き込みでもすれば見つかるんじゃないかと気軽に考えていた。


(おぉ!実験は成功だね。あっちか。)

 優剛は魔力玉の位置を特定すると、その方角に向かって走り始めた。

 しばらく街中を走り続けると大きな屋敷の前で優剛は止まった。


(ん?紅の・・・なんだっけ?アジトっぽいな)

 優剛は見張りもいない門を抜けて、庭を突っ切ると屋敷のドアを押し開ける。


「こんばんはぁ。」

「あぁ?誰だ?」

 ドアを開けるとすぐに体格の良い男が2人いて優剛は安心する。


「ここに凄いハンターが大勢いるって聞いたんですけど、今は居ますか?」

「なんだよ入団希望か?んー。おめぇは小さいし、弱そうだから無理じゃねぇか?」

「それは残念。でも話だけでもしてみたいので、ちょっとだけでも良いですかね?」

 優剛が入団希望者だと思っている男に優剛はしつこく話だけでもと食い下がる。


「お願いします!僕も貴方のようなハンターになりたいんです!」

「俺みたいな?うーん。まぁ話すだけなら良いかもしれねぇな。聞いてきてやるからちょっと待ってろ。」

「おい。良いのかよ?」

 もう1人の男が優剛に乗せられてニヤケ顔の男を止める。


「良いんだよ。どうせ話だけだろ。ムコダイルさんもいるし、聞くだけ聞いてやるのも先輩の務めだろ。」

「あぁー。まぁ。こいつの体格じゃ入団は無理だろうしな・・・。」

 男たちは優剛の身体を残念そうに見つめる。


 立ち去る男に頭を下げて感謝を述べる優剛を見て、さらに気分を良くした男は廊下の奥に消えていく。そして残った男が残念そうに優剛を見ながら口を開く。

「ここはお前みたいな奴が入れるとこじゃねぇからな。気が済んだら大人しく帰れよ。」

「押忍。ありがとうございます。」


 しばらく玄関で立ち尽くしていると先程の男が戻って来た。

「良いってよ。付いてきな。」

「おぉ!マジか。お前、運が良いな。」

「あざっす。」


 男の案内で廊下を進み、目的の部屋の前に来たのか、大きな扉をノックもせずに押し開ける。

 そこは大きな食堂のようになっていて、中には多数の男たちが宴会をするかのように盛り上がっていた。


「ムコダイルさん!連れて来ました!」

 優剛を案内した男は部屋の中央付近で座る男に向かって大きな声で告げた。


「おぅ。連れて来い。」

「はい!」

 再び優剛は黙って男の後ろを付いて歩く。そんな優剛を宴会中の男たちは値踏みするかのように全身を見て、ニヤニヤと笑みを浮かべる。中には同情するような視線もあった。


(あれ?この倒れているのってさっきの奴らじゃん。)

 ムコダイルの前には先ほど麻実を拉致しようとした男たちが全員倒れていた。


「おい。俺はここまでだ。今日は機嫌が良くねぇからムコダイルさんを怒らせるなよ。」

「ありがとうございました。」

 優剛と案内をしてくれた男は小声で会話を終えると、案内を終えた男は部屋を出るべく踵を返す。


 優剛が近づくと大きな身体に無精ヒゲと、ボサボサの髪をしたムコダイルが口を開く。

「で?お前はなんの用だ?」

「初めまして。ユーゴと申します。本日は・・・。」


 優剛の名前を聞いてムコダイルは眉根を寄せて優剛を睨むように見つめた後に、優剛の言葉を遮って言葉を発する。

「お前がユーゴ?たった1回の依頼を達成しただけで、2級ハンターに昇級したっていう?」

「そうです、そうです。それでですね。本日は・・・。」


 ムコダイルは再び優剛を遮って言葉を発する。

「ハッハッハ。どんな手を使ったんだよ。お前をからかって憂さ晴らしをしようと思ってたが、どうやって昇級したのか興味が出てきたぜ。」

「いや、いや。偶然ですよ。達成出来た依頼が良かったんじゃないですかね。」

「ハッハッハ!偶然で昇級なんて出来ねぇよ!どんな汚い手を使ったんだよ。エモーの弱みでも握ってんのか?なぁ、俺にも教えてくれよ。」


 ムコダイルに釣られるように話を聞いている他の男たちも大きな笑い声をあげて、優剛を脅すような声をかける。

「おーい。無事に帰りたかったら全部正直に話しちゃいなー。」

「はっはっは。話しても裏が取れるまでは帰れないと思うけどなー。」

「ギャーハッハッハ。ちげぇねぇ。ギャーハッハッハ。」


 普段の優剛であればビビっている場面だが、いつと少し様子が違う優剛は少し困惑した顔で口を開く。

「あぁー。うーん。そんな話をしに来たわけじゃないんですよね。」

「あぁ?てめぇ。俺が話せって言ってんだろうが。」

 ムコダイルは床に転がるうつ伏せの男を蹴ると、顔を腫らした男がゴロリと仰向けになって優剛の目が合う。


「あ・・・あ・・・。ムコダ・・・イルさ・・ん。こ・・・こい・・・。」

「あぁ!?うっせぇぞ。」

 ムコダイルに腹を踏みつけられた男は呻き声を出すが、足を掴んで抵抗する。


「クソが。離せや。」

 ムコダイルは腹の上で掴まれた片足で、そのまま男の腹に乗ると、残った足で仰向けに倒れている男の顔面を蹴りつける。

 その蹴りで完全に意識を失った男をつまらなそうに見て、再び優剛に視線を向ける。


「おい。話の続き・・・。」

「ムコダイルさん!こいつです!」

 倒れていた他の男が身体を起こして、優剛を指差して必死に声を出す。


「あぁ!?」

「こいつがマミ先生の旦那で、俺らをボコった奴ですよ!」

 ムコダイルの発言を遮った男を睨んでいた目が、そのまま優剛に向かう。周囲の男たちも笑うのを止めて優剛を睨みだす。


「おい、こいつはこんなこと言ってるが?」

「はい。事実ですね。その話がしたくて来たんですから。」

「中々良い度胸してるじゃねぇか。無事に帰れると思ってんのか?あぁ!?」

 ムコダイルが優剛を威圧すると、周囲の男たちも同じように様々な罵声を浴びせて威圧する。


「確かに2級や3級のハンターの実力を知らないので、無事に帰れるかどうかわからないです。ムコダイルさんは何級ですか?」

「ホントに良い度胸してやがるよ。その度胸に免じて答えてやる。俺が紅の道で最強の2級ハンターだ。」

「では1級は居ないんですか?貴方がボスですか?」

「お前は運が良いのか、悪いのかわかんねぇな!偶然、ボスで最強の俺がいる日に来るんだからな。」


 そんなムコダイルの言葉に優剛は声を弾ませる。

「おぉ!良かった、良かった。下っ端と話しても無駄ですからね。直接ボスと話せるなら、僕は運が良いんですよ。」

「話す?勘違いしてねぇか?おめぇをここでボコってから、家まで行ってマミ先生に来て貰うんだよ。マミ先生を使うのに、おめぇも死なねぇ程度に可愛がってやるよ。子供がいるなら一緒に可愛がってやるよ。」


「うわぁー。マジか・・・。麻実から手を引くって話に応じる気は?」

「あるわけねぇだろが。話聞いてんのか?お前の選択肢は2つだ。ボコられてからマミ先生を連れて戻って来るか。無傷で帰ってマミ先生を連れて戻って来るかだ。」


 選択肢を提示したムコダイルは沈黙する優剛の返答をしばし待つ。

 弱いものイジメがしたいわけではないのだ。乱暴な手口ではあるが、優秀な医師である麻実を引き入れて、自分に従うハンターの死亡率の軽減や早期での復帰を実現したいのだ。


 優剛の声量は控えめで乱暴な口調だが、非常に良く通る声でムコダイルに告げる。

「”俺”の家族から手を引けって言ってんだろうが。」


「あぁ!?死に・・・。」

 2級ハンターの実力がわからない優剛は全力で魔装を展開していた。濃密な魔力を纏った優剛を見つめたままムコダイルは言葉に詰まる。

 周囲では腰を抜かして床に座り込んでいる男もいる。


 優剛の目付きは普段からは想像も出来ないほど鋭く、口調も穏やかなものではない。


「2級ハンターの実力なんて知らねぇから手加減なんてしねぇぞ。」

「ひっ。ま・・・待ってく・・下さい。」

「待たねぇよクソが。”俺”の家族に手を出すんだろ?」

「出さない!出さないです!」

 ムコダイルは優剛の言葉に食い気味で返答する。


「あぁ?信じろってか?馬鹿言うじゃねぇぞ。吐いた唾は飲み込めないって知ってるか?麻実がお前らに絡まれて震えて泣いてたんだぞ。ただで済むと思ってんじゃねぇぞ。」

 優剛が言葉の威圧と同時に魔力を周囲に放つと、周囲の男たちがガタガタと震え出す。優剛のトラウマになっている3つ目狼が使っていた魔術の模倣である。


 しかし、その威力は本家を軽く凌駕している事を優剛は知らない。


 優剛の威圧の魔術は魔装をしていても、薄い箇所や漏れ出ている箇所を貫通して、次々と男たちを恐慌状態に陥れる。

 部屋の男たちの大半が、声を発する事も出来ず、目を閉じて全身をガタガタと震わせて蹲る。若干抵抗出来た者は悲鳴を上げながらガタガタと震えて蹲る。


 当然、ムコダイルも例外ではないが、最強を自称するだけあって威圧の魔術にもっとも抵抗出来ているのは彼だった。

 座り込んで手足をガタガタと震わせて、優剛の足元を見つめて助けを求める。優剛を視界に入れるだけで精一杯な様子で、目を見るなど想像するだけで恐怖が増すような気さえしていた。


「ひ・・・。助けて・・・助けて・・・。お願いします。助けて・・・。」


 優剛は誰も抵抗が出来なった事が予想と違い過ぎて、困惑するような表情を見せるが、麻実を泣かせた集団の幹部を許すつもりは無い。

 優剛は愛する妻を襲って、泣かせた集団に内心では怒り狂っていた。既にあの時からこのお礼参りは優剛の中で計画されていたのだ。


 怒りで燃える頭に悩まされながら、じっくりと冷静にハンターの力量を過去の話から推察した。

 王国最強の魔導騎士ラーズリアより強い者は居ないという周囲の話。

 超特級危険生物の青銀狼とブラックテイルドラゴンの話。

 護衛に雇った獣人たちの実力。


 様々な推察を重ねて優剛が出した結論は『ハンター集団が相手でも全力で戦えば死なない』であった。

 まさか威圧の魔術だけでここまで圧倒出来るとは思っていなかった事で、周囲が言うように自分は非常識かもしれないと少し落ち込んだ。


 しかし、落ち込むのは屋敷を出た後にしようと、再びムコダイルを鋭く睨みつける。


「おい。どこ見てんだ?”俺”を見ろ。」

 優剛はしゃがみ込み、ムコダイルの髪を掴んで、強引に顔を上げて自分と目を合わさせる。


「ひぃ!」

「”俺”の家族に手を出すな。直接、間接問わずだ。」

「助けて・・・。」

 優剛と目を合わせたムコダイルはガタガタと震えてまともな返答が出来ない。


「”俺”の家族に手を出すな。直接、間接問わずだ。手を出さないと誓えるなら目を閉じろ。」

 優剛は言葉を出さなくても返答出来るように再び同じ要求を突きつける。言い終えるより前にムコダイルはギュっと目をきつく閉じる。


「疑惑や噂でも”俺”はお前に会いに来る。良いか?次は今日みたいにこれで終わりにしないからな。」

 優剛の言葉を聞いて肯定も否定もせずに、目を閉じたままガタガタ震えるムコダイルと、他の震える男たちを放置して優剛は部屋を出て行く。


 玄関まで来ると先ほど優剛を案内してくれた男が声をかけてきた。

「おぉ!無傷か。話したいって言ったのに、すげぇ盛り上がってたから心配したぞ。」

「あら。それは心配かけましたね。僕はこの通り無傷ですよ。」

 優剛は腕をブンブン振ってアピールする。優剛の怒りは首脳陣に向いているのであって、彼らには怒っていないのだ。

「はは。まぁうちには入団出来ないけど、気を落とすなよな。」

「いえ、いえ。またどこかで~」

「おぅ。困った事があったら助けてやるからな。いつでも来いよ。」

 優剛は男に軽く会釈して屋敷を出た。


「わぉーーん」

 優剛は屋敷に向かう帰り道で遠吠えのような鳴き声が微かに聞こえてきたので、レイじゃない事を祈りながら帰宅した。

(ん?うちの方から聞こえたな・・・。レイじゃないよね?ご近所トラブルは勘弁して欲しいなぁ・・・。)


 そして、屋敷に帰って来た優剛は先ほどレイが遠吠えをして由里に怒られた事を聞かされた。

 満腹にならずに悶々とした気持ちで外を眺めていたら自然に吠えてしまったと事だ。


(うん。明日からはきっと沢山食べられると思うぞ・・・。)


 そして、夜が明けると同時に紅の道に所属していたハンターの多くは、フィールドの街から逃げるように姿を消した。優剛と関わらなかった少数のハンターはフィールドに残ったが、フィールドの街では紅の道が事実上の解散になった。


 その日以降、フィールドの街で紅の道に関する話を聞いた者はいない。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

皆様の読んでいた時間が少しでも良い時間であったなら幸いです。


評価や感想もお待ちしております。ブックマーク登録も是非お願いします。

次回もよろしくお願い致します。

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