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【プロローグ】

あらすじにも記載されてますが、これは2009年に執筆したモノを加筆修正した作品になりますのでご了承ください。

幼い頃の俺は、あまりにも楽観的だった。

 まあ……根本的に小学校低学年くらいまでの子供は楽観的で当たり前なのだろうけど。 今日は何をして遊ぶかを考えるのに必死な年頃だしな、俺だけに限らず。


 当時七歳だった俺は、よく外が暗くなるまで遊んでいた。

 家の中で遊ぶよりも外で遊ぶ事が好きだった俺は、公園で友達と泥だらけになるまで遊び、暗くなったら談笑しながら帰るというのが基本スタイルだった。これこそが最高の幸せだと思っていたのを覚えている。


 だが、ある日の事。幼かった俺は友達と共に砂場で作り上げた『砂のお城』という名の砂山の出来具合に感動し、皆が帰るというのに自分だけ残ってずっと砂山を眺めていた。

 今思えば何の変哲もない砂山のどこに魅力があったかは分からないが、子供からすれば素晴らしい物だったのだろう。


 この時こそが、その後の自分の運命を左右する時となった。


 当時の俺が砂山を眺めていると、突如として地震が起こった。いきなりの事に戸惑った俺はよろめき、そのまま仰向けに砂場へと倒れこんでしまった。

 その瞬間、目の前に映る空が急に白く輝きだした。

 ……そこからの事は覚えていない。どうやら俺は気絶していたらしく、目を覚ますと辺りはすっかり夜になってしまっていた。

 急いで家に帰ったがすでに手遅れであり、カンカンになった母親の説教を受けてしばらく泣きじゃくっていた。


 この時の出来事を特に気にする事なく俺は育ち、現在では十六歳となった。高校生となった俺の中では、この出来事は単なる思い出の一ページと化していた。

 しかし、俺はこの出来事が自分を『奇妙な歯車』の一部にしていた事を後々知る事となる。

 この世界が『崩壊への序曲』を密かに奏でていた事も……。

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