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~本の中で追体験~
「王子~!第十三王子~!」 「ユキ様!ユキ様!」
執事服やメイド服を着たものたちが、一部屋ずつ見て回っている
「どうした、騒がしい」
そこに通り掛かった拵えのいい服を着た、青年が声をかける
「これは第三王子、失礼しました。ユキ様が護身術の授業を抜け出しまして探しております」
「はぁ~またか、魔術の授業ではあのガリウス老にいたく気に入られるほどだというのに、身体を動かすことはとことん嫌がるからな、我が弟ながら頭が痛い、王位継承する可能性は低いとは言えもう少しな。。。」
第三王子は頭を押さえながらそうもらし、周りは苦笑するばかり。
「わるいが見つけしだい兄上のところに連れて行ってくれ。あいつが解読した古文書のことで聞きたいことがあるそうだ。私も庭の方を探してみる」
「わかりました見つけ次第、第一王子のお部屋にへお連れします」
第三王子はうなずくと自分も探しに立ち去った。
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そのころ王城の宝物庫に忍び込む者がいた。