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幽体離脱9
寝込んでいたのが土日だった事もあり、月曜には学校に行く事が出来た。
まだ、風は冷たいが日差しが暖かいので春の訪れを感じる。
金曜日に馬上が来た時、寝てしまったのだが、あれは何かの偶然だった様だ。普通に土日はうろうろしていた。
私がいてもいなくても変わらない教室に入ろうとした時、誰かに腕を掴まれた。
「なんだ、お前か。」
そこには随分と焦った様子の馬上がいた。
「いや、何だとかじゃなくて。今更来たの!?」
「? 何の事だ?」
「だから、明日で中学二年生じゃなくなるって事。」
「え……………………。えぇ!?」