幽体離脱19
書ききれない事が多くて未熟さを痛感します。
目を瞑った。視界を暗闇で、満たしたかった。
俺は何を間違えたんだろう。失いたくなかったのに、失ってしまった。
「あーずさ!なんかあったの?」
肩がいきなり重くなる。俺の背中に乗っている、空気の読めない奴が木田 風希。中1からの俺の友達。
風希は、俺に構わず続ける。
「暗いなぁ。もしや、彼女にフラれたのか?俺が慰めてやるから、こっちへ来い!」
彼女かぁ....。そういう関係なら、失ってなかったのかな。
「やだよ。俺が立ったら、お前が小さいのが明確になっちゃう。」
俺が177㎝で、風希が152㎝だから、25㎝の差がある。
「梓、喧嘩売ってんの?」
風希は、目尻をピクピクさせている。
「売るほど持ってないよ。」
俺が気だるそうに言うと、風希はすっかり怒る気を無くし、俺の前の席に座った。
そこは、彩の席なのだが.....。
「でもさ、本気で何かあった時は言...」
「馬上!」
風希はなにかいいことを言いかけたのだが清水に掻き消された。
「なに?」
「彩ちゃんに何かしたのか?さっきもう話しかけるなっていわれた。」
やっぱり、清水にも言ったのか。
「こっちが聞きたいね。」
ただ、彩があんな態度を取り始めた時期を考えると、絶対に彩がいない時に何かあったのだが....。
色々仮説を立てて見るが、まだ何か足りない。
あと1つ....。
あ。