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Just a friend.  作者: 皐月 誘
4/7

4,バカな2人 side薫

私から見た2人と言うのは…ただのバカップルで、2人で1セット。

だから…去年の誕生日に嬉しそうに彼氏の話をする優音をなんだか信じられない気持ちで見てたんだ。

1度絡まった糸はそう簡単に取れないものだね…。2人は今もまだ素直になれないまま…。



Just a friend.

〜バカな2人 side薫〜



「は?」

私は飲んでいたお茶を吹き出しそうになるのを堪えて、優音を見た。

「だから、彼氏が出来たんだってば!」

「秀司じゃなくて?」

「違うよ。ってか…秀司はないでしょ。同じバイトの杉原君だょ♪」

「秀司はないんだ…。ってか、杉原君って誰よ。」

あぁ…哀れな秀司。

「杉原君は杉原和馬すぎはら かずまって言って、1つ年上で…とにかく優しいの♪でも…。」

「でも?」

「あっ、何でもない。」

フルフルと首を横にふる優音。

何かあることくらいはスグにわかる。

本当に優音は単純だ…。こういう時はあと1押し、2押ししたら白状する…。

「何でもないって…。」

私が言いかけた時だった。

「おはよー!」

朝から何故こいつはハイテンションなのだろう?秀司はいいやつだけど…こういうタイミングの悪いところは使えない。

「おはよう。秀司♪」

「おはよ。秀司、あんたいいところに来たわね。」

「ん?」

「朝から優音のノロケ話に捕まって大変なのよ。」

「あっ、薫ひどい…。傷ついたぁ。」

そんな感じで優音の出したヘルプサインを最初に見落としたのは私だった。



「じゃあ、デートなのでお先に失礼します♪お疲れ様。」

優音が笑顔でそう言い残し帰ったのは、いつもなら3人で寄り道する放課後。

「…これは相当はまってるね。んで…私達はどうする?」

秀司の様子を見てる限りでは聞く必要もない質問だったみたいだ。

「俺…今日は帰る。」

「ねぇ秀司!秀司はどう思ってんの?優音の事…。」

しばらくの沈黙の後、秀司がゆっくり答える。

「なんかさぁ…バカっぽい。俺…何してんだろ?」

「私は…秀司が優音の誕生日は2人で行かせてって言うから…てっきり秀司は告白するんだと思ってた。」

「その…つもりだったけどさ。もぉいいや。俺も彼女でも作ろうかなぁ。」

あぁ、本当に可哀想でバカな秀司…。

でもバカだけなら優音の方がバカだよ…。



これが2人の最初のすれ違いで…あの時の私なら絡まりだした糸をほどく事が出来たカモしれない。

それも今になってからの後悔でしかないけれど…。

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