3,告白
微妙に動き出し、微妙にズレだす2人の関係。
評価とかしてくれると、泣いて喜びます(^0^)
「誕生日には一緒に映画に行こう。」
最初に約束を破ったのは…私だったね。
Just a friend.
〜告白〜
秀司が一緒に映画に行こうって言ってくれた事は、嬉しくて…でも、そんな秀司が与えてくれる喜びは私にとっては珍しさのカケラもなぃ日常的なモノで…。
「あの…少し話があるんだけど…いい?」
だから気付かなかったのかな?
「うん。杉原君からの電話なんて珍しいね。どうかした?」
それは誕生日へと日付が替わりそうな深夜の事。
私は同じバイト先の杉原君からの着信に少し驚きながら、電話に出た。
杉原君はバイト先では数ヵ月先輩で、年齢も私より2つ上だけど、凄く優しくて年上なんて、気を使わなくてもいい人。たまにメールはするけど…電話は今日が初めてじゃないかな?
「誕生日だろ?おめでとう。一番に言いたくて…。」
誕生日を祝われて嫌な気分になる人間なんていないもので、私もつい嬉しくなった。
「ありがとう。でも、それだけで電話くれるなんて♪」
「いや…それだけじゃないんだ。突然こんな事言うとおかしいと思われるカモしれないけど…俺、優音ちゃんの事が好きなんだ。付き合って欲しい。」
一瞬頭が真っ白になって…次に浮かんだのは秀司の顔。
私は首をフルフルと横に振り、頭の中から秀司を追い出した。
きっと、誕生日までに彼氏なんか出来ないって話をしてたから…だから秀司の顔が浮かんだんだ!
「あの…突然すぎてビックリした?」
私が何も喋らないので杉原君の不安そうな声が受話器から聞こえた。
そして私はやっと杉原君の事を考え出す。
私は杉原君の事…嫌い?
いいや。杉原君は優しくて、頼りになるし、好き。顔も…カッコイイ分類に入る。
何を迷う必要があるんだろう…?
「うん、少しビックリした。でも…よろしくお願いします。」
受話器を片手にペコリと頭を下げた。
「本当に!?よかったぁ。俺、すげぇ緊張した…。絶対駄目だと思ってたし。」
杉原君の楽しそうな声を聞くと、何だか嬉しくなる。
これから彼氏彼女として…大丈夫。やって行ける!
「駄目なんて…そんな事ないよ。」
「そう言って貰えると嬉しいけど。あっ、明日…って、もう今日だよな?今日ってデートとか出来ない?もう友達と約束とかある…よな?」
約束…。
「俺と映画でも行こう♪」
「彼氏が出来なきゃね。」
秀司との約束…。
「あぁ、うん。大丈夫だよ♪友達も…たぶん大丈夫!」
「本当に?無理すんなよ?」
「無理じゃないって!友達もきっと彼氏と遊べって言うと思うし。」
「そっか。なら、また明日連絡するな!おやすみ。」
「うん♪おやすみなさい。」
そこで電話を切る。
ってか…誕生日までに彼氏出来ちゃったじゃん!!
電話を切ってから、突然顔が火照ってきた。
『♪〜♪〜♪〜』
そこにもう一度着信が鳴った。
誕生日はいろんな人が連絡くれて嬉しいな。
私はケータイの画面で誰からの着信かを確認してから、電話を取った。
「もしもし、秀司?」
「おぉ、やっと繋がった…。誕生日おめでと♪」
「ありがとう♪やっとって…何回か電話くれたの?」
「あぁ…何回もかけたよ。映画の予定も決めて無いしな!」
「あっ…映画なんだけどさ…。」
「どうしたんだよ?」
「実は…彼氏が出来たから行けなくなりました。」
「………。」
「秀司?」
「マジで…?」
「マジで。」
「……そっか。マジで誕生日までに彼氏作るとか、お前凄いな♪じゃあ、誕生日はデートだな。楽しんで来いよ!!」
「うん♪ありがとう。」
「じゃあ、また学校でな。」
「うん。バイバイ♪」
なんだ…やっぱり秀司は全然怒らなかったな。
って言うより、凄いとか言われちゃった♪
やっぱり凄いよね?
誕生日に告白されるなんて!!
あぁ…明日は何を着て行こうかなぁ?
杉原君との電話を切った後の私は浮かれっぱなしで…、いつもなら気付ける秀司の微妙な変化に気付かなかったよね。
あの誕生日の日に、もし約束通り映画に行ってたら、今の私達ってどういう関係だったかなぁ?
薫が完全に忘れられてるケド…そろそろ優音に絡んできます。
秀司の気持ちや杉原君の事も少しずつ文章にして行きたいです♪




