第20話 硫黄島
突っ込み要素が多いですが、大目に見てください。
皇紀2602年(1942年)1月13日
小笠原諸島沖
シンガポール島で海兵隊全員を輸送船に搭載と、バシー海峡を通り、独立連合艦隊全艦は硫黄島へと向かっていた。
~独立連合艦隊 戦艦瑞樹長官室~
現在と長官室には刹那、小夜、琴音、一真の4人が集まっていた。
「ねぇ刹那、何で私達は横須賀じゃなくて硫黄島に向かっているの?」
自分達の母港である横須賀では無く、硫黄島に向かっているのを不思議に思った琴音がそう尋ねると、
「母さんから新しい軍港が出来たって連絡を受けたから向かっているんですよ」
「「新しい軍港?」」
刹那の言葉に、琴音と一真は尋ね返した。
「えぇ、横須賀からこれからの作戦を始めるとなったら少し遠いですからね。独立連合艦隊の専用軍港と言う事で母さん達が作り始めていたらしいです」
「刹那、そろそろ硫黄島が見える頃よ」
「そう、それじゃあ艦橋に上がるとしましょうか」
小夜からの言葉を受けて椅子から立ち上がると、3人を連れて艦橋へと向かった。
~戦艦瑞樹艦橋~
「ほら、硫黄島が見えてきましたよ」
刹那の言葉に従い、琴音と一真は双眼鏡を覗いて硫黄島を見た。
「防護壁で囲まれているけど、擂鉢山があって確かに硫黄島ね・・・って、何か岸壁とドックが出来ているんだけど!?」
「本当だな・・・ちょっ、防護壁と擂鉢山に大量の主砲塔が見えるぞ!?」
双眼鏡を覗いていた2人が驚きの声を上げる度に刹那と小夜は苦笑していた。
~硫黄島 停泊場~
この硫黄島特務軍港は、独立連合艦隊専用として建設された軍港である。最初は、トラック島を使用するつもりだったが、連合艦隊と合同で使用するには修理ドック等が足りなくなったので、硫黄島に建設する事になり1941年から極秘に建設が進められていた。最初は、「サイパン島の方が良いのではないか」と言う声が上がったが、住民等の問題があり、比較的に住人が少ない硫黄島に決定していた。
瑞樹が接岸し、艦隊放送で水兵達に両舷上陸を告げた後、刹那も小夜達4人を連れてラッタルを降り、硫黄島に上陸した。
「ようこそ硫黄島へ♪」
硫黄島へ上陸した刹那達を出迎えたのはこの硫黄島特務軍港を建設した小百合だった。
「母さん!?こんな所で何してるの!?」
まさか、小百合自ら出迎えると思っていなかった刹那も驚く。
「自分の愛娘が上陸するのに出迎えない母親がいない訳ないでしょう♪」
「ははっ・・・ははは」
小百合の言葉に刹那は苦笑するしかなかった。
「まぁ、それは置いといて。皆ついて来て頂戴。早速この島のシステムの説明をするわ」
小百合はそう言うと、全員を車に乗せて擂鉢山に向かった。
~硫黄島地下エレベーター~
刹那達は小百合に案内され、擂鉢山に設置されているエレベーターに乗り擂鉢山の地下に降りていた。
「凄いの作ったわね母さん」
刹那がエレベーターで地下に降りている時その様に小百合に声を掛けると、
「そうでしょ~。私達の時代の技術をふんだんに使って建設した要塞島だもの」
「前から思っていたけど、如月重工の力は凄いな・・・」
「えぇ、艦隊を建造していた時から思ったけど、この技術力は異常よ・・・」
小百合の言葉を聞いて、一真と琴音は驚きの声を上げていた。
「さあ、着いたわよ」
小百合の言葉と同時にエレベーターの扉が開き、その言葉に従い前に進むとそこには、自分達の乗艦している瑞樹のCICの様な部屋だった。
「母さん此処は?」
「戦闘指揮所よ。ここで、主砲からミサイル発射装置までを動かす・・・まぁ、貴方達が使っているのと同じ物よ。こっちに来て、基地の設備について詳しく説明するから」
小百合にそう言われ、4人は戦闘指揮所の一角にある会議室の様な所に通された。
~硫黄島特務軍港 会議室~
「さてと、基地の説明をする前にこの基地司令を紹介しておくわね。入って来て頂戴」
小百合がそう言うと、会議室に1人の女性が入って来た。
「し、失礼します!先月よりこの硫黄島特務軍港の基地司令に任命されました河凪澪海軍少将であります!」
「「「「えっ?女性?」」」」
河凪と名乗る女性の自己紹介に4人とも驚きを隠せなかった。
「そうよ。刹那、私達がこの世界に来てから貴方達が軍制改革をして、女性も本土防衛と艦艇に限り入隊できるようにしたでしょ。彼女がその一期生で成績も男を入れてもトップだったから、この基地の指令に任命されたの」
「そうだったの。初めまして河凪少将。独立連合艦隊司令長官の如月刹那です」
「は、はい。存じております。あ、あの、私は如月長官や更級参謀長の事を新聞で読んで、貴方達に憧れて海軍に入ったんです。だから、こうして会えるなんて夢みたいで・・・」
「そうなんですか?それは嬉しいですね。ねぇ、小夜」
「そうね。私達も有名になったものね」
小夜も刹那との握手で感激している澪を見て微笑みを浮かべていた。
「えっと・・・基地の説明をしてもいいかしら?」
その光景を遠目から見ていた小百合がそう尋ねると、
「あっ、し、失礼しました。では、自分はこれで失礼します」
澪はそう言うと、再び戦闘指揮所に戻って行った。
「それじゃあ、基地設備の説明をするわね」
小百合はそう言いながら4人の目の前にプリントの束を配る。
「そこにも書いてあるけど、この硫黄島特務軍港は、島の周囲を防護壁で囲んでいるわ。それに、島の防御も徹底している。詳しくは、その資料の12ページを呼んで頂戴」
小百合にそう言われ、全員が資料の12ページを見る。
【硫黄島特務軍港防衛設備】
・主砲
一式50口径46cm連装電磁投射砲 4基(擂鉢山に装備)
45口径四一式36cm連装主砲 4基(擂鉢山に装備)
45口径三式41cm連装砲 4基(擂鉢山に装備)
オート・メラ―ラ64口径127mm連装速射砲 35基(防護壁に装備)
・誘導弾発射機
39式垂直対艦誘導弾発射筒 40基
24式垂直対空誘導弾発射機 120基
PAC-3 25基
・機関砲
21式高性能25mm機関砲 58基(防護壁に装備)
VADS改 32基
・特務航空隊
F-3蒼翼Ⅰ型 48機
F-3蒼翼Ⅱ型(複座) 12機
F-4雪加 50機
・陸上部隊
第01特務地上部隊(15,000人)
「な、何この戦力・・・」
「ふっふ~凄いでしょ~♪」
資料を見て絶句する刹那達を見て、胸を張る小百合。
「こんなの本当に設置出来たの?」
「えぇ、苦労はしたけど私達の工作機械や重機を大量に使ったおかげで何とか出来たわ」
「あの、小百合さん。質問いいですか?」
「何?琴音さん」
「この硫黄島での食料や水の態勢は如何なっているんでしょうか?確か、硫黄島には真水は無いですよね。それに、硫黄の問題もありますし・・・」
「あぁ、その事。それなら問題は無いわ。大型淡水化プラントを設置してこの島全体に行き亘る様にしているから。食料も畑を作って自給自足できるようにしているし、地下に作っている施設はセメントを使って、しっかりと固めているから」
「そうでしたか」
「もう質問は無い?」
そう言って小百合が見回すと、全員が頷いた。
「そう。なら、今日から貴方達の第2の母港として、この島を楽しんで頂戴」
そう言われ刹那達は、次の作戦が始まるまでこの改造された硫黄島で羽を休めるのだった。
刹那「ねぇ、作者さん。この硫黄島のモデルって・・・」
こうすけ「・・・」
刹那「絶対、蒼き鋼ですよね・・・」
こうすけ「はい。そうです。この前の話を観たら、如何しても出したくなってしまって・・・」
小夜「そう言っても、これはやりすぎでしょう・・・」
こうすけ「覚悟の上です」
刹那「本当に、トラック島でも問題なかったんじゃないんですか?」
こうすけ「だって、硫黄島が良かったんだもん!」
小夜「因みにだけど、如月重工の地下ドックも蒼き鋼に出て来たのをモデルにしたのよね」
こうすけ「はい。そうです・・・」
刹那「防護壁って、横須賀の防護壁をモデルにしてます?」
こうすけ「はい。しています」
刹那・小夜「(大丈夫かな~この作者?)」
刹那「ご意見・ご感想お待ちしています」




