表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

100年間開けられそうになった缶詰

作者: オリオン
掲載日:2026/02/27

『絶対に開かない缶詰を、100年開けようとする男』絶対に開かない缶詰を100年開けようとする男と101年目に意外すぎる「パカっ」が訪れる話なの


『神様はもう死んじゃってるんだよね』

『パンドラの箱、開いちゃってるんだよね』

『選別はもう始まっちゃってるんだよね』

単純労働をしているときに身についた特殊能力がある、最近見たテレビや過去の出来事を頭の中で反芻しながら突っ込みを入れるというものだ、するとあっという間に時間が過ぎてくれることがある。

神様よ死なないでくれと神に祈りたい気分である、退屈で死にそうだ。

洗濯籠くらいの大きさの缶詰を金属製の壁に押し当てる仕事をしながら(缶詰の蓋、開いちゃってるんだよね)とくだらないことを思い出しながら缶詰のエネルギーが金属製の壁を叩いている所を監視している、親父の時代まではこの缶詰を開ける仕事でバブルの時代だった。

原子力発電に変わるクリーンなエネルギーを世間が求めた結果、生まれたのがこの【パンドラの箱】である、世間はこの物体が世に出た時に箱ではなく缶詰ではないかと嘲笑した、しかし、衛星軌道に乗り大気圏で一年間流星になり続けた缶詰が開いた瞬間に世間は手のひらを返した。

開けようとした際のエネルギーを缶詰内部に保管して耐用年数の後開封するとエネルギーを発する特性は原子力発電にかわるクリーンなエネルギーの鞍替えとして最適なものであった。最近では[E缶]と呼ばれているらしい。

僕が見ているE缶は100年モノである。僕が生まれる前から昼夜を問わずハンマーや重機で何度も開封を試みられているため莫大なエネルギーを金属製の壁に放出している、このエネルギーがタービンを回して電力を供給する仕組みだ。

時間になったので交代員と引き継ぎをして別の現場に足を運んだ、誰にでもできる仕事である、神は死んでしまった、選別が始まったら真っ先に僕みたいな単純労働する存在が分けられるだろう、この現場では両腕と頭で空が落ちてこないように支えるだけの簡単な仕事だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
なんだろう...何か面白い。 微妙に文脈に″揺らぎ″というが、何か、こう、こういう独特な感じがして″癖になる″ ・・・ちなみに、ラストは?前書き的のアレは? まあ、これはこれで″想像の余白″があって…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ