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第40巻 苦しみの中で生きる

長編小説

苦しみの中で生きる

第40巻

わたしは女であった。そうわたしは女である。今日は彼氏と呼ばれる者とデートである。あまり乗り気ではないがまあ、いいだろう、デートぐらい行ってあげよう。わたしは常に思考する、如何なる場合であろうと私の思考を止められる者はいない、だからデートぐらい行ってやろう。待ち合わせの時間だ、女は少し早く着いた、女は思考した、男の良さを、男の利点を、男はイケメンであり、思慮深く、頭がよく、コミュニケーション能力も高い、だが分かるだろう、この言い回しは、そうだ好きではないのだ、いやそもそも女は好きという感情を知らない。いや知ってはいる、だが女はそれは本能的なものからくるものだと自分で理解していた。だからそれは女好きとは定義しなかった。女は男がいることでの利点を考えた、男は女に尽くした、一緒に切磋琢磨した、しかし女はなぜか満たされなかった。女が別にやばいやつなのではない。女は頭がよく、いわゆる天才の域を超えていた。だがしかしそれは自分の中で自覚はしていなかった。それは世間一般的に言われる天才ではない、それはまさしく選ばれし天才だった。女はまさしく世界から、神から、宇宙から選ばれた女だった。だから男は釣り合っていなかった。確かし男はすごい男だった。野望があり、考えがあり、希望があった、しかし女のそれには及ばなかった。女は世界いや概念そのものを変えようとしてた。それはまさしく禁じられた行為だった。だが女は男にその話をすることはなかった。男は幸せを望んでいたから、女は理解していた男の考えを男の思考を、女は手を取るように全てを理解していた。女は絶対に男に自分の全てを見せることはなかった。いや見せているようでそれは見せてなかった。男は気づくことはなかった。いやそれは気づくことは出来ない、それは人間が理解できる領域ではなかった、そして女は男に別れを告げ、女は本当の天災となった。

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