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栃木県ナスカ・宇都宮大学でのバーチャル授業

作者: 白音 藍奈

 2月29日、水曜日。この日は4年に一度のうるう年。なので2月29日が存在する。この日の午後2時。水谷聖香みずたにきよかは栃木県宇都宮市にあるナスカ・宇都宮大学人文科で授業を受けていた。この日の授業の内容は「考える事について」というテーマで、講師はユダヤ人のミカエル先生だった。彼はとても頭が良く神秘主義にも精通する専門家だった。ユダヤ人の講義ということもあって、申し込みは一杯だった。すぐに定員に達したと耳にした聖香は「ラッキー」と自らの運の良さに感謝した。


 この日のテーマは「考える事について」だった。「考える事についてなんてどうでもいいじゃん」と思っていた聖香はとりあえず聞いてみたいと思ったのだ。ミカエル先生の話では、普通、人が考えるときなぜ?という疑問を感じる。しかし、英語でも日本でもなぜ?という意味は基本1つしかない。だが、ヘブライ語ではなぜ?という言葉が2つあると言うのだ。聖香は「確かになぜ?」という言葉には原則1つしか意味を見出さない。なぜ?が2つあるのは、答えも2つあるということだ。しかし、ミカエル先生が言うには、人にはなぜ?という問いかけの答えを見つけることは極めて困難であると言うのだ。


 なぜ?が2つある。「なぜ空気があるのか?」と質問すれば、多くの生徒たちはこう答えるだろう。「地球が誕生した時に空気も出来ました」と。ではなぜが2つあれば答えはどうなるのだろうか?答えは、「地球が誕生した時に出来た」と「我々人間や直物が生きられるように神が作った」となるのである。


 ミカエル先生は、「これはヘブライ語特有の考え方だ」と主張した上で、このように2つのなぜに人は多くの答えを見つけようとする。だから、「なぜ?という問いかけは、実はとても奥が深く人間には難しすぎる思考です」という内容だった。


 聖香は講義の内容が普段聞くことのない深い領域だったので満足感を感じていた。「ユダヤ人ってすごいんだ」と改めて思った。同時にこの講義を主催してくれた宇都宮市に感謝した。「きっともっと奥が深いんだろうなあ」と思った聖香はもっと学びたいと思った。それは聖香が神秘主義に触れ、魔法を使えることになることを意味していた。


 「世の中の魔法使い系アニメを辿って行くと、きっとこういった思想が元になってるんだろうな」と考えた聖香は窓の外を見て一人笑っていた。


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