泣きそうになった話
今日、新年の仕事始めでした。
本当なら、みんなで安全祈願に行ったり、新年とあってお酒を飲んだりとか、お祭りムードですが、今年は元旦の大きな地震で、そんな雰囲気ではなく、いつもとは違う厳戒態勢で仕事に臨みました。
何だか違う正月、違う日常。
余震も怖いし、落ち着く事ができません。
そんな時、知らない電話番号からショートメールが届きました。
「しののめめいさんですか?」
と書いてあります。
相手の方のお名前に記憶が無かったのですが、やり取りをして思い出しました。
もう何年も昔、他愛のない話をしていた方です。
今回の地震のニュースで、連絡してくださいました。
懐かしい話、懐かしい文面。
何だか泣きそうになりました。
あの頃、暗闇の中にいて、今振り返ってどうやって生活していたのかよくわからない時期です。
暗闇は何年も続きました。
この方とお話ししていた頃は、夜明け前の一番真っ暗だった時代。
そのどん底の時代に、楽しく日々を過ごさせてくださった方です。
待ち合わせはネットの中で、他愛もないおしゃべりをしていました。
人生の交差点ですれ違ったというべきか。
信号待ちで隣にいた方というべきか。
もうどれくらいの期間、おしゃべりしていたのかも忘れてしまいました。
暗闇が開けるのと同じ頃、私に何があったのか、フェイドアウトしてしまったのです。
大した理由はありません。
ふわりとすれ違って、楽しかった思い出がうっすらと残っている。
そんな方から連絡が来て、気持ちが少しだけ前向きになりました。
自分を気にかけてくれていた方が、思い切って連絡してくれた事に感謝しかありません。
文面を見ながら泣いちゃいました。
人に優しくしよう。人を気にかけよう。
本当にそう思いました。
余震がおさまったら絶対に会いに行こうと思います。