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第八話 武器と言えば鉄の剣だろ?


 「さてと、洋平くんも冒険者登録完了したし武器屋に行きましょ」

 恵梨香さんは僕の手を繋ぎ武器屋へと案内された。


 武器屋の看板は剣や杖のマークで、分かりやすい。



 僕と恵梨香さんは武器屋へと入る。



 「おう!恵梨香じゃねぇか、・・・・かぁ!遂に恵梨香にも春が訪れたか〜」

 店の店主らしき人物が顔に手を当て息を吐く。




 「ちょ!彼氏だと思いすぎ!この子は桜田洋平くん、この世界に召喚された子なの。

 武器を買いに来たの」

 恵梨香さんはそう答えた。



 恵梨香さん、この街の人に気に入られているんだ。



 「そうか!まぁ、お似合いだと思うがな。

 さてと、洋平と言う名だな武器が欲しいならどれがいい?」

 武器の店主が聞いてきた。



 武器か〜、剣や槍、ハンマー、杖、斧、ムチに弓矢、大剣色々あるけどやっぱ最初はこれからだよな。



 僕は近くに置いてある鉄の剣を手に取る。




 「おいおいそれは一番安い鉄の剣だぞ?

 恵梨香に奢ってもらえるんだろ?だったら高い剣にしたほうがいいんじゃないか?」

 武器の店主が言ってきた。




 「いいんです、僕は元々魔法が得意なので。

 だからといって杖もいりませんよ僕は手から魔法を出しますから」

 僕はそう答える。




 「かぁ!ガキのクセによく言うぜ、まぁそれならその鉄の剣をくれてやる!

 お代もタダだ!」

 店主はそう答える。



 「ありがとうございます!」

 僕はお礼を言う。



 鉄の剣、意外と軽いんだな。

 まぁ高い剣でも良かったけど僕の強さで剣が折れる可能性があるからな。



 

 「さてと、武器も手に入れたし後は洋平くんの自由よ。

 どこに行くのも貴方次第よ」

 恵梨香さんはそう答える。



 「恵梨香さんは?」

 僕は恵梨香さんに向かって言う。



 「私は先輩冒険者として色々と教えただけよ、私はこの街で暮らすつもりよ」

 恵梨香さんはそう答える。




 「・・・お別れなんですね・・・・」

 


 ?!

 恵梨香さんが抱きついてきた。



 「洋平くん、この街に来たら私に会える。

 だから泣かないの、男の子が泣くなんてカッコ悪いわよ」

 恵梨香さんはそう答え僕の涙を手で拭き取ってくれた。



 「それと」


 ?!

 チュ。



 「貴方は私のパートナーなんでしょ、だからいつでも会いに来てよ。

 洋平、私はこの街で待っているから」

 恵梨香さんはそう答える。




 「・・・・ありがとうございます恵梨香さん。

  色々と教えてくれて、それに助けてくれて・・・・・もし貴方に何かあったら僕が必ず駆けつけるから安心してね」

 僕はそう答える。




 「くぅ~、泣かせてくれるねぇ!」

 店主も泣き顔だ。



 

 「明日、この街を出発するから宿屋に泊まりましょう」

 僕は恵梨香さんの手を引き宿屋へと向かうのだった。






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