第六話 僕と恵梨香
僕達は宿屋で一夜を過ごした。
そして夜も明け朝となる。
「あの、昨日はありがとうございました」
ユキの兄が頭を下げる。
「気にしないで、僕はただ助けただけに過ぎませんから」
僕はそう答える。
「いえ、これからも妹と共に入れるのは貴方のおかげです。
本当にありがとうございました」
ユキの兄は僕に向かって言う。
「まぁ僕の強さは内密と言う事で」
僕はユキの兄に向かって言う。
「分かりました、貴方の事は話しませんので」
ユキの兄はそう答え僕たちにぺこりと頭を下げて部屋を出ていった。
「はぁ、疲れた〜」
僕はベッドに横になる。
すると
「嬉しそうだね洋平くん」
?!
僕は耳元で恵梨香さんの言葉が響きピクッとする。
「恵梨香さん起きていたんですか。
はぁ驚きましたよ」
僕は一安心の安堵の息を吐いた。
「それよりもさ、洋平くん。
今日はどこに行くでしょーか〜?
クイズです」
恵梨香さんが嬉しそうに聞いてきた。
これ当てていいのだろうか?
大体分かる人多いと思うが・・まぁ当てよう。
「ギルドですよね?」
僕はそう答えた。
「ぶー違います〜」
え?
ギルドじゃないの?
「確かにギルドも行きますけど・・・今日は武器屋に行きま〜す。
私、言ったでしょ?貴方が帰る頃にはいいものを買っておくからって」
恵梨香さんはそう答えた。
あ~そういえば言われたな。
「だからまずはギルドに行きまして、その後に武器屋に行きましょう。
私が案内してあげるよ」
恵梨香さんはそう答えにっこっとした笑顔を見せる。
か、かわいい。
とっさに思ったことがそれだ。
この世界に来て異世界人を見てたが僕の好みは日本人。
だから恵梨香さんはドストライクなわけ。
それもこんなかわいい人とギルドや武器屋に行けることが最高なのだ。
現実世界で言うデートとか言うのだろうか?
「分かりました、ギルドの案内お願いします」
僕は恵梨香さんに言う。
「うん!任せて」
そう言い僕の手をつなぐ
恵梨香さん。
これは僕に気があるのだろうか?
いやいや、僕みたいなさえないような男に好きになるなんて思えない。
だけど・・・確か昨日の夜・・・寄り添ってきたような・・・・気のせいだよね。
洋平くんの・・・鈍感・・・私の気持ち・・・届いてない?
そして僕たちはギルドへと到着した。
そして中に入ると僕が想像していたのとある程度合っていた。