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第四話 酒場と一割の力


 街に入る頃には夕方となり夜になりそうになっていたので宿屋で泊まることに。



 ベッドのマークがある。

 分かりやすい。



 宿屋でチェックインし部屋へと入る。

 

 部屋の中はベッドが2つあり窓や本棚が置いていたシンプルな作りだ。



 「さてと、洋平くん。

 ギルドだけど明日にしましょうか、もう夜になりそうですし、ご飯を食べに行きましょうか」

 恵梨香さんが言う。



 「そうですね、スラも連れていきます」

 僕の肩に乗るスライムのスラ。



 「ふふ、その子よほど貴方の事を気に入っている様子ね」

 恵梨香さんは僕に向かって言った。



 「そうですか?でも、何だか気持ちが少しウキウキしてます」

 僕はそう答える。



 そして僕たちは酒場へと向かった。


 酒場といえばゴツい男や荒くれ者、悪そうな奴がうじょうじょ居るイメージがあるけど。


 僕と恵梨香さんで酒場へと入る。


 中に入ると僕の予想はある程度合っていた。

 

 僕たちは窓際の席に座り食べ物と飲み物を注文した。



 「恵梨香さんはこのスタート街は来たことがあるんですか?」

 僕が恵梨香さんに質問する。



 「あるわよ、始まりの街だからね。

 私はそこで色々と装備を買ったり、アイテムを買ったりしたわ」

 恵梨香さんはそう答える。




 「アイテムってことは薬草とかですか?」

 僕は自信満々に聞いた。



 「そうね、この世界では薬草って言うこともあるけどポーションって言うことが多いかも。

 例えば回復ポーションとかデバフポーションとか。

 他にも色々とあるけどそれもどこかで話すわね」

 恵梨香さんが話を終えたその直後



 「おいおい、いい女連れてるじゃねぇか」

 僕が顔を上げると片手に酒の瓶を持った男が居た。




 「あの、恵梨香さんは僕のパートナーなので貴方には渡しませんよ」

 僕男に向かって答えた。




 「あ?てめー!殺してやる!覚悟しな!」

 男が酒瓶を振りかざし殴りかかろうとする。



 こういう男嫌なんだけどなぁ。



 ふん!


 ?!

 僕は男が振り下ろす酒瓶を片手で止める。



 「悪いけど貴方みたいな人はお呼びじゃないんだよ。

 何処かに行ってください」

 僕はそう答える。



 こ、この男片手で止めやがった。

 冒険者なのか?



 「お、おいお前、冒険者なのか?!」

 男が聞いてきた。



 「えっと、冒険者じゃないけど?」

 すると男は笑みを浮かべる。



 「冒険者じゃないんだな!うりゃ!!!」


 「ぐふぅ!」

 僕は男のみぞおちをくらい壁に吹き飛ぶ。


 

 

 「へへ、弱い弱い。

 ただの雑魚じゃないか!おい、女、こんな弱い男より俺を選んだ方がいいぜ」

 男が恵梨香さんに向かって言う。



 すると恵梨香さんは立ち上がり



 「私のパートナーを舐めてもらったら困ります。

 あれくらいの攻撃なんてスライムの体当たりくらいだと思いますよ」

 恵梨香さんはそう答える。



 「な、何だと!」

 男は苛立ち始め



 「うるせぇ女だな!」

 男が酒瓶で恵梨香さんを殴りかかろうとする。



 その時!


 ガシっ!


 「やめろ・・・このクズ野郎が」

 俺は男の片手を止める。




 「ふん、弱い男が何を言う。

 女一つ守れんやつがよ!」

 男は言う。



 「あのさ、僕・・・・一割すら力を出してないんだよ?

 そうだね、じゃあ一割出してあげるよ。

 特別にね」

 僕は男の顔を見て



 「ふん!」


 ?!

 「ぐおー!!!」

 男は思いっきり吹き飛び酒場の壁に穴が空き外まで吹き飛んだ。



 周りの人たちは唖然としている。



 「あ!壁壊しちゃった!どうしよう〜」

 僕があたふたしていると



 「私がなんとかするわ。

 貴方は席にでも座ってなさい」

 恵梨香さんはそう答え壊れた壁の方に向かった。



 あ~、一割ほどの力を使っちゃった。

 あんまり人には強い所を見せたくないんだけどな〜。



 コツコツ

 するとこちらに向かってくる男が。



 服装は黒い服。

 顔は怖い顔してるな、黒のショートヘアか。


 

 「おい、今のはお前がやったのか?」

 男が聞いてきた。



 「ああ、そうだが」

 僕はそう答える。



 「・・・・・・・」


 「・・・・・・?」



 「頼む、お願いがあるんだ」

 男は僕に向かって言った。






 

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