第二十一話 図書館の箱
僕は転移魔法を使い、メルと共に図書館に訪れた。
そこは人が賑わっており、どうやら本当に人を呼んだようだ。
「アズマさんは本当に凄い人だね」
僕はメルに向かって言う。
「そう?・・・・まぁ、私もどうやって人を呼んだか気になるけどね」
メルはそう答える。
僕たちは中へと入る。
すると中も人が多く、凄い人の量だ。
しかもよく見ると冒険者が多いことが見受けられた。
僕たちは人が多い所から離れ近くの椅子に座り辺りを見渡す。
「人、多いね。
それも冒険者ばかり、何かあるのかな?」
僕はメルに聞く。
「さぁ?私も分からないけど、近くまで見に行ってみたら?
私はここで本でも読んで居るから」
メルはそう答え近くの本を取り椅子に座る。
「分かった」
僕は人が多い所へと戻る。
人を避けながら奥へと進む。
すると受付に箱が置いてありその中に手を入れて何やら取り出していた。
もしかしてこれは。
「あのおじいさん、お久しぶりです」
僕は受付のおじいさんに声をかけた。
「あ~君は〜あの時の」
おじいさんは僕の事を覚えてくれて居たようだ。
「沢山の人が来てますね、どうしたんですか?」
僕はおじいさんに向かって聞く。
「ああ〜それはの、少し前じゃったかな?
お城の兵士さんが来てな、この箱と後ろに見えるじゃろ?」
僕はおじいさんが指差す方を向くと沢山のアイテムらしきものが。
しかも、何やらレアそうな物まで。
「これを置けば人が来る、間違いないとな」
おじいさんはそう答えた。
なるほどくじ引きか、確かにあのレアそうなアイテム、冒険者にとったら喉から手が出るほどのアイテムもあるし。
「良かったですね、人が沢山来るようになって」
僕はおじいさんに向かって言いメルの元へと戻るのだった。




