第十話 悪党
僕は新たな街を目指して足を進めていた。
今は従魔のスラと共に道なりに進んでいた。
すると
「おいおい!お前冒険者だろ?金渡しな、出したら襲わねぇからよ」
現れたのは明らかに悪そうな見た目の男達。
日本でもこういう奴は弱い人を見つけて金を奪う嫌なやつだったな。
「渡さないって言ったら?」
僕はそう答える。
すると
「がはぁ」
顔にパンチが飛んできて尻もちを付く。
「こうなる、いいから渡しな。
また、パンチを喰らいたくなかったらな」
男はそう答える。
他の男も笑っている。
クソ野郎が。
「はぁ〜、悪いけど君たちにはお金なんて渡さないよ。
見るからに悪そうな見た目出し、それに素人ぽいしね」
僕はそう答える。
!
「よっと」
何?!避けやがった!
「一度当たった技なんて効かないよ?ファイア!」
?!
「ぐわあああー!!!!」
男たちはファイアに直撃し吹き飛び気絶した。
どの世界にもこういう人間は居るんだな。
僕は男を無視し街へと向かうのだった。
く、クソ野郎が・・・。
ある程度進むと街が見えてきた。
あれが次の街、アクア街か。
うん?
はぁ〜、バレバレだよ。
僕は振り返り
「おい、つきまとっている奴出てこいよ」
僕がそう言うと
あのファイア魔法で吹き飛び気絶した男の一人が姿を現した。
「おい、どういうつもりだ?
スキをついて攻撃しようと思っているのか?」
僕が男に向かって言うと
男が突然頭を下げ
「た、頼みます!ぼ、ボスを助けてください!」
男はそう僕に向かって言った。
「は?なんで僕があんたらを助けなきゃいけないんだよ。
あんたら金を取る悪質なやつだろ?そんなやつを助けたところで冒険者が危険にさらされるだろ!」
僕はそう答える。
「お、お願いします!お願いします!本当に助けてください」
男は頭を下げて言ってきた。
コイツ本気で頼んでいるのか?
「はぁ分かった・・・だけど嘘だったら街に言って街兵に報告するからな」
僕はそう答える。
「ありがとうございます」
男はそう答える。
僕は男に案内される場所に向かった。
するとそこには。
おいおい、あれって。
そこには斧を持つ牛のような魔物が居た。
しかもコイツのボスらしき人物がやり合っているがどうやら部が悪いらしい。
「あれはなんて魔物?」
僕は男に向かって言う。
「ミロタウロスって言う名前だ、普通は遭遇することはないのに。
頼む、助けてくれ」
男は懇願してきた。
はぁ、やってやるか。
まぁ、一割の力で十分だろ。
「分かった助けてやる、その代わりこんな事はやめろよ」
僕は男に向かっていい飛び出す。
?!
カン!
僕はミロタウロスの斧を鉄の剣で止めた。
「お、お前は!な、なんで俺を助けた」
ボスが言ってきた。
「仲間の奴が助けてくれってお願いしてきたんだ、しかも頭を下げてな」
僕はそう答える。
?!
「一つだけ言ってやる、部下を大事にしたいならこんな事はやめな。
冒険者にでもなったほうが楽しいぞ」
僕はそう答え。
はあああー!
?!
ググッ。
ミロタウロスが怯んだ!
「今だ!試して見るか!クロススラッシュ!!!」
?!
グオオオオー!!!
ミロタウロスは声を上げると地面に倒れ息を止めた。
「ミロタウロスが一撃で・・・お前何者なんだ」
ボスが聞いてきた。
「ただのGランク冒険者だ、名前のほうか?
名前は桜田洋平だ」
僕はそう答え鉄の剣をしまう。
「・・・・、洋平さん・・・いや洋平のアニキ」
うん?
「俺、考えを改めます。
俺が襲ったのにも関わらず助けてもらって、男として恥ずかしいです。
だから、俺はこの後仲間と共に冒険者になろうと思います。
本当にありがとうございます」
ボスは頭を僕に向かって言った。
ボス。
「そっか、考えを改めてくれて僕は嬉しいよ。
じゃあ頑張ってね」
僕はそう言い街の方へと走った。
洋平のアニキ、俺は必ず貴方に追いつきますから。
俺たちも強くなります、もしも何かあれば俺達が駆けつけますから。
仲間の大切さも教えてもらって、感謝しか無い。
ボスと仲間は僕が見えなくなるまで見つめていた。




