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プロローグ


 さぁ~てと家に帰ってこのカップ麺でも食べて寝よっと〜。

 僕、|桜田(さくらだ)|洋平(ようへい)

 黒髪のショートヘア。

 普通の社会人だ、今日は残業で遅くなったので近くのコンビニによってカップ麺を買って家へと帰っている途中だ。



 洋平の住むマンションまで着いた。

 そして扉に手をかける。



 すると!


 ピカッ!


 ?!

 洋平の足元が光る。



 「な、何!?」

 そして僕は眩い光に包まれる。




 ?!

 

 うっ!


 眩い光が収まったのか目を開けると

 周りに人が立ってこちらを見つめていた。



 服装を見ると何だかゲームとかにありそうな服をしている。

 簡単に言えば異世界アニメに近いかも。



 隣にもキョロキョロとしている女が居た。

 服装は僕と同じようにスーツだ。

 髪は茶髪で肌もきれいだ。



 すると突然僕たちの奥にある扉が開き王様のような服装をしている男が歩いてきた。

 髪は金髪だ。



 「突然召喚されて申し訳ない・・・・おや?二人いるな・・・・一人を呼ぶつもりなのだが」

 王様は困った顔をしている。



 「あの、ここはどこなんですか!?僕は家に帰ってご飯でも食べようと思った時、眩い光に包まれてそれで」

 僕はあった事を話した。


 女性も同じように話す。

 同じような感じで召喚されたみたいだ。



 「今から二人を鑑定する、よいか?」

 王様が突然聞いてきた。



 「あ、はい」

 僕と女性は頷く。



 「鑑定!」

 王様は最初に女性の方を鑑定した。



 「ほぉ!これは・・・凄い魔力量だ。

 これは女神としての素質ありだな・・・」

 王様はいい次に僕に向かって鑑定をした。




 「・・・普通と言うか・・・弱いな・・」

 王様は言う。


 「え?」

 僕がぽかんとしていると

 周りの人達も笑い出す。



 よ、弱いだって。

 

 おいおい、男はゴミばかりしかいないのか?


 女人は優秀なのにこの男の人はゴミなのね。


 周りの人が言っているのが聞こえた。



 クソ、言いたいことを言いやがって。

 許せねぇ。



 「おや、すまないね君はどうやら平均レベルよりも下のようだ。

 こちらの女性の方が優秀だ、今回は回復魔法が強力な人を召喚したはずだがなぜ男が呼ばれたのかよく分からん。

 まぁ、戻る方法は無いからこの世界で遊んだらどうだ?

 つまらん人生になることを我は祈るぞ」

 王様はそう言い女性を連れて何処かへと歩いていった。



 は、意味わかんねぇ。

 ゴミ、僕がゴミ・・・・・でも言い返せない。

 仕事でもミスしてばかりでゴミ呼ばわりしてたし。



 僕はゆっくりと立ち上がり建物から出た。



 あ、そう言えばこの場所なんて言う場所なんだろう。

 

 僕は途方もなく歩き街の外へと出る。



 この街は嫌な奴ら多かった。

 僕を見るなりクスクスと笑うし、話しかけても無視ばかり。


 クソ。

 僕はゆっくりと歩き、近くの森の中へと入る。


 そこは植物が生い茂る森だ。

 変な花や草が生えている。



 僕が顔を上げると木にツルが絡まっている。

 そして僕はあることを思った。



 ここで死ねば楽になれるかな。

 僕はツルを木に巻き付ける。


 「・・・・ゴミはゴミらしく、惨めに死ぬよ」

 僕は覚悟を決め首を通す。


 

 さようなら、次に生まれ変わるときはもっとまともな人生がいいな。  

 彼女とか作ったり、楽しく遊んだり。


 僕の目から涙が溢れる、辛いよ。


   

  

 「ふっふふふ~ん」

 すると一人の女の人が歩いてきた。

 黒髪で綺麗な青い瞳。


 そして僕を見るなり走ってきて!


 「な、何してるのよ!」

 僕に掴みかかる。



 「僕はゴミなんですよ!よくわからない所に召喚されたと思ったら突然ゴミ呼ばわり。

 街の人からも嫌な目を見られもう嫌なんですよ!」

 僕は女の人に向かって言う。


 心の奥で思っていた事を言いまくる。



 すると女性は静かに息を吸い


 パチン!


 女性の平手打ちが飛んだ。


 ?!


 「それで命を捨てるの!ゴミって呼ばれたら強くなればいいじゃない!

 その王様をギャフンと言わせるくらい強くなれば。

 生きていた方が楽しいことだってある!そんな若いのに命を捨てるな!」

 女性は僕に向かって言う。

 その目は本気の目だ、僕には分かる。




 「・・・ステータスがゴミなんですよ。

 鑑定ってされたら弱いらしいんですよ、そんなゴミに救いなんて無いでしょ」

 僕は言う。



 「そう?なら私が鑑定してあげる!」

 女性はそう言い僕を立ち上がらせ少し距離を取り


 

 「鑑定!」


 ?!


 すると女性は驚いた顔をする。



 「あの、何で驚いた顔をしているんですか?」

 僕は不思議そうに聞くと



 「あ、貴方のステータスゴミなんかじゃないわ・・・だって貴方の数値普通の人冒険者の百倍よ。

 魔王よりも上じゃない?」

 女性はそう答える。




 「え!でも王様は鑑定をしてゴミステータスって言われたんですよ」

 僕はそう答える。



 「多分だけど、数値が凄すぎて王様の鑑定能力を超えていたのよ。

 この街の王様は女性にしか興味無いし、クズみたいな奴よ。

 王様としての威厳なんてものは無いわ目茶苦茶に言われたけど気にしなくていいわよ。

 私が保証するわ」

 女性はそう答える。


 優しく顔をしている。

 

 その笑顔に少し心が穏やかになる。


 「あの回復魔法も凄いのがあったりするんですか?」

 僕は女性に向かって聞く。




 「多分貴方くらいのステータスならヒールだけで十分よ。

 多分だけど貴方のヒールは最上級魔法のウルトラヒール並みよ。

 だからわざわざ強い技を覚える必要も無いよ」

 女性は言う。




 「あの貴方のお名前は?」

 僕は女性の名前を聞いていなかったことに気づく。



 「あ、ごめんなさい忘れていたわ。

 コホン・・・私の名前は水谷(みずたに)恵梨香(えりか)よ」

  女性は恵梨香と名乗る。



 「え!?もしかして日本人?!」

 僕は恵梨香さんに向かって聞く。




 「え、貴方も日本人なの?・・・私も数年前この世界に召喚されたのよ」

 恵梨香さんはそう答える。




 「もしかしてあの街の王様に鑑定されて?」

 僕は恵梨香さんに向かって聞く。



 「そうよ、それでゴミと言われてね。

 だから言ってやったのよ、貴方の方がゴミってね」

 恵梨香さんはそう答える。



 「そしたらつまみ出されて色々としてやられたわ。

 女性としては嫌なやり方でね」

 恵梨香さんは言う。



 「ひどいね、この街の王様は」

 僕は言う。



 「そして色々と痛めつけられて森に捨てられた。

 私はこの時に思ったの、絶対に仕返しでやるって・・・・見返してやるって」

 恵梨香さんは言う。



 「・・・僕も、強くなって見返したい!」

 僕は決意した・・・あの王様をギャフンと言わせるくらい強くなる。



 「いや、貴方は元から最強だからまずは技や魔法になれましょ」

 恵梨香さんはそう答える。



 「分かりました」

 僕はそう答える。





 

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