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2/1 -いちぶんのに-  作者: 藍内
変わっていくもの
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変わっていく

「なぜそう思った?」

「はっきりとは分からないけど、千夏の顔を見ている時間とか、接する態度とかで」

「よく見てるね」

「こういうのは第三者の方が分かりやすいんだろうね」

 そうなると気になるのは、

「美久としてはどう感じる?」

 天井を見上げて美久はうなった。

「うーん、やっぱり微妙な心境かな。自分が異性に対してそういう感情を持つのも慣れてないし、しかもその相手が千夏かー。自分としては友達にしか見えないけど、完全に男になったら違うのか」

「自分の方もまだ女性は半分同性に感じるレベルだ。これが本当に恋心なのかはこれから見極めていくよ」

「慎重にやってね。それと、千夏はどう思うかな」

 美久に色々確認してきそうだ。「みくちゃんはどう思ってる? みくちゃんもそんな風に思う?」といった感じで。

「場合によってはショックを受ける可能性もあるかな」

「こじれたら困るし、こっちもぎくしゃくするから気を付けてね」

「逆に美久の方は誰か好きになりそう?」

「今のところはまだ、全然。誠が千夏のことを気になってるのもしっくりこないし」

「自分もまだ違和感がある」

「まあ、焦る必要はないしね」


「将来、外国へ行って一旦リセットしてみたいな。お互いの事を誰も知らない街へ」

 この美久の言葉には驚いた。

「そうなのか。自分にはない発想だ」

「数日前位に浮かんだアイデアだから。外国というのも一つの例えで、条件が満たされるなら国内でもどこでも。気分を変えたいのと、単純に旅をしてみたいから。ほら、合計28年生きてきて一人前の大人みたいな顔をしているけど、実際の経験値は少ないから色々と体験してみたい」

 言われてみると、自分も興味がわいてきた。

「面白そうだ。自分もやってみるかな」

「そう? 誠もやってみるんだったら、お互い別々の所に行って情報共有したら効率がよさそう」

「ドライな発想だな。考えてみるよ」

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