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2/1 -いちぶんのに-  作者: 藍内
それぞれの自分の世界
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2組の両親

「いつもありがとね。明日も悪いけど、ご飯の支度お願いしていい?」

「それぐらい、いいよ。お母さん忙しいんだし」

「ごめんね、ありがとう。でもこれぐらいの忙しさ大したことないから」

 そう言って母は何故かファイティングポーズを取った。大したことない訳ではないと思う。けれど母は弱音を漏らすことはなかった。自分が出来ることはあまりないけど、少しでも手伝いをして楽をさせてあげられれば。


 誠の父はやや神経質で線の細い、物静かな人だった。

 美久の父は愛想良く、脳天気な性格で、ヘラヘラしているだけだと自称している。

 母はどちらも似ている。二人とも優しくてのんびりしている。同じタイプの人間が、全く別のタイプの相手を選んでいるのは不思議だった。

 結婚した理由を両方の母に聞いたことはあるけど、美久の方は、

「いい人だから」

 と笑顔で言っていた。

 誠の方は少し困ったような表情をしてから、

「うーん、いい人だからかな」

 と、こちらも同じように笑いながら答えてくれた。

 親しみやすい美久の父と比べて、パッと見、誠の父は少しとっつきにくい印象があると思う。だけど、クリニックに連れて行かれた時、先生は丁寧な物言いだったけど冷たく感じたのに対し、誠の父は不器用ながらも励ましたり、子供に分かりやすく説明しようとしてくれてたのを覚えている。そういう人だった。

 今でもお互いの母が似ているという印象は変わらない、けれど少し、誠側の母は何て言えばいいのか分からないけど、たくましくなったように感じる。美久の方も同じ状況になったら変わるのかな。

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