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第3話 雨木要【3】2018/12/8

 雨木要はこれといって秀でたことのない平凡な男だ、自分自身そう思っている。そんな俺がこのゲームを始めるに至るまでをかいつまんで話したい。

 と言っても何も特別な出会いがあったわけじゃあない。ネットでよく見るからとか、女の子が可愛かったからとか、そんな理由でアカウントを作った。

 高校を3年で中退し、実家で暮らしていたが、二十歳になった際親と喧嘩別れのような形で一人暮らしを始めることになった。特に夢もないフリーター生活を引退した現在も送っている。

 元々何かにハマりやすい性分だったので、俺の生活はインセクトガールズ一色になった。

 ゲーム序盤は格別の楽しさだった。やることが尽きなかったからだろう。既にゲームがリリースされてから3年ほど経っており、登場する昆虫少女も200を優に超えていた。

 新しい昆虫少女を手に入れてはレベルを上げ、敵を倒す毎日。敵というのは「公害獣」と名付けられた合成モンスターのことで、例えば機関車とバッファロー、レジ袋とクラゲのキメラなどだ。

 地球を汚染する彼らとの戦いを、通常プレイやイベントで描いており、新しいMAPと昆虫少女を求めてバイトのない日はスマホにかじりついていた。


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