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20. 中級神ライフ

この小説は今回の投稿で最終話となります。今まで読んでいただき誠にありがとうございました。

 こうして私の中級神ライフが始まった。最初は1万人も直属の部下がいてどうしろと言うのよと思っていたが、この辺は他の中級神に聞いても惑星のことは下級神に任せてる方がほとんどだった。いや、それしかないよね。私の基本方針は伝えた、頑張れ精霊神達! まあ、下級神にとっては上司がうるさく口を挟んでこない方が思い通りにできて良いのかもしれない。ただ思い通りに出来過ぎると地球の神様の様に放任主義過ぎたり、ルーテシア様の様に過保護すぎたりすることもあるみたいだが...。とりあえず当面は精霊神達に任せて、私は精霊神では解決できない問題が起った時だけ手を貸すという方針でいる。もちろん部下との顔合わせもしていくつもりだけどね。1年間に100人の部下と会うとしたら100年もあれば全員と顔合わせが出来る計算になるからそんなに時間は掛からないよね(我ながら神様時間に染まりつつある)。

 ちなみに私は中級神なってすぐに「私の姿のアバター禁止令」を出そうとしたがロキさんに強く止められた。ロキさん曰く、尊敬する相手の姿を真似るのは精霊の文化だそうだ。私は尊敬されていたらしい(なぜだ?)。そして私がそれを否定することは大変な侮辱に当たるとか。異文化って難しい。これから神界総会の度に1万人の私が居るわけか。ぐぬぬ...。


 それと神の居ない惑星が無くなったお蔭で他の中級神様達も本来の仕事に戻ることが出来、私の彗星・小惑星除去作業(にくたいろうどう)も自分の担当エリアだけになった。年1回程度なのでほぼなくなったと言ってよい。その意味では中級神としての仕事が増えた分を相殺してくれて思ったほど忙しくはなっていない。小惑星をブッ飛ばすのはちょっと快感だったので残念ではあるが。


 それから、書いてなかったがリリ様からのサプライズには続きがあった。なんと精霊神達だけでなく、他の神の一部も私の下に配属になったのだ。リリ様曰く「どこから情報が漏れたのか、神界総会前に多くの下級神から申し込みがあった」のだそうだ。「トモミは人気があるのよ。大変そうだからこれでも絞ったのよ」と言われれば言い返せない。私の部下になった神は、亜神仲間だったパルさん、カラプさん、ポルさん。それから何とルーテシア様と地球の神様(名前はガイア様です)の5名。ルーテシア様とは親しくしていたから良いとして、ガイア様は何でと思って聞いたら。「私の下の方が面白そうだから」だそうだ。私は何だと思われているのだろう? まあ、良い機会なのでこのおふたりには少しだけ方針転換をしてもらいたいと思っている。ルーテシア様は過保護に成りすぎない様に、ガイア様には放って置くだけじゃなくて核戦争が起きそうになったら止めてねと言うつもりである。


 なお私は相変わらず惑星ルーテシアの下級神を兼任している。この星には家族もいるから離れる気は無い。だんだんと地球以上に私の故郷という気がしてきているのだ。これからも長く長く続くのが確定している人生(神生?)だが、悪くは無いなと思っている。

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