表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/23

16. 巨頭会談

 私はロキさんに頭を下げた。いくら事情があったとはいえ、私達のしたことは突然相手の家に土足で上がり込んだ様なものだ。


<< それで、私達はこのままここに居させてもらってよろしいでしょうか? >>


<< かまわんと言いたいが、一度お前達の長と話をせねばならん。>>

 

<< 分かりました。私達の長、リリ様に会えるように取り計らいます。>>


 リリ様からは直接連絡を取って良いと許可をもらっている。この件は間に中級神様を挟むより直接相談する方が良い。


<< それにしてもロキさんはどうして10年前に惑星カーニンに来たんですか。>>


<< お主たちがどの様な者達か知る為じゃ。あの惑星を選んだのは強い力を感じなかったからじゃが、まさかお主の様なものがやって来るとは思わなかったぞ。>>


<< それは申し訳ありませんでした。>>


<< 謝らんでよい。お主が来てくれたからこそ、こうしてお主たちの事情も分かったのじゃからな。>>


<< それとな、超越者のことじゃが。まだお主たちのことをあきらめていない様じゃぞ。>>


<< えっ? >>


<< 何度もわしらに念話で話しかけて来とるからの。お主たちはわしらの敵だと、このままではわしらはお主たちに滅ぼされるとの。>>


 超越者の奴なんてことを!


<< そんなことしません! 信じてください! >>


<< 分かっておる。その為にお主やドリスを観察していたのだからな。特に神であるお主を見て信用することにした。だがな、それは今日のことだ。超越者は10年も前から次元ゲートとやらを作って奴をこちらに招き入れなければ、わしらはお主らに滅ぼされると宣伝を続けておる。一部の者はそれに従ってゲートの作成をしておるわい。>>


<< すぐ止めさせてください! 超越者がこちらに来たら大変なことになります。>>


<< 心配するな。奴らにはわしが許可するまで決してゲートを稼働させてはならんときつく申し付けてある。だが奴らのことも理解してやってくれ、わしらには超越者の言うことが嘘か本当かどうか判断できなかったのだ、まあ、それを確かめるためにわしがこの銀河系に来たのだがな。>>


 良かった、ロキさんは超越者の呼びかけにも冷静に対処してくれている様だ。


<< ロキさんは精霊様達の長なのですか? >>


<< そうじゃ、精霊王と呼ばれておる。>>


<< それは失礼しました。そんなに偉い方だったとは。>>


<< 気にするな。偉そうにするのは苦手なのじゃ。お主もそうであろうが。>>


<< まあ、そうですね。>>


 と私とロキさんは笑いあった。


 それにしても一大事だ、私はすぐにリリ様に念話を飛ばした。


<< リリ様! 一大事です!!! >>


<< トモミさん、落ち着きなさい。>>


 とリリ様のちょっとあきれた様な念話が帰ってくる。いや、内容を聞いたらリリ様も落ち着いていられないって。案の定ロキさんのことを伝えるとリリさんから焦った感じの念話が返ってきた。


<< トモミさん、ロキ様にはすぐにでもお会いします。私がそちらに行ってもかまいません。>>


<< ロキさん、私達の長リリ様がすぐにでも会いたいとのことですがどうされますか? >>


<< 分かった、どこに行けば良いかの? >>


 ロキさんもすぐに会うことになるとは思わなかったのか少し驚いている様だ。


<< こちらに来るそうです。>>


<< 分かったのじゃ。>>


 リリ様にロキさんが承諾した旨を伝えるとすぐにアバターを送って来た。そうとう焦っているな。


<< ロキ様、この度は本当に申し訳ありませんでした。>>


 そう言うとリリ様は深々と頭を下げた。


<< 頭をあげてくれ、謝罪ならもうトモミ殿から頂いておる。>>


 と呼びかけるロキさんだが、顔を上げたリリ様を見てしきりに私と見比べている。同じ顔だものね。いい加減ややこしいからやめて欲しい。変な誤解をされそうで怖いよ。


<< それでトモミから聞いた超越者の指示で作ったというゲートの件ですが...。>>


<< それも心配無用じゃ、先ほど破壊するように命じたところじゃ。>>


<< ありがとうございます。安心いたしました。>>


 それからふたりは今後の精霊と私達の関係について話し始めたので私は退席させていただいた。少しは空気を読めるようになったのだよ。2大巨頭の話し合いに私が居ては邪魔だろう。ここだけの秘密にすべき話もあるだろうしね。

 ところが食堂でお茶を飲みながら話が終わるのを待っていると、10分も経たない内に2人が揃って食堂に駆けこんできた(ロキさんは宙に浮いて飛んで来た)。ふたりとも顔色が良くない。


<< トモミ殿、ゲートは完成しておった様じゃ、わしの命令で破壊をしようとしたところ突然ゲートの周りに結界が発生して手が出せないらしい。それだけでなくゲートに少しずつ魔力がチャージされているとか。おそらく超越者とやらの仕業だろう。わしと一緒に来てくれ。ゲートを破壊する。>>


<< トモミさん、ゲートの位置は銀河系の外なの私は行けないわ。神の中で行けるのはあなただけよ。お願いロキ様に協力してゲートを破壊して。>>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ