同性(前世が)なので全くときめきません(真顔)
森の中 白馬に乗って走っていた。
落ちた。
頭を打った。
前世の記憶を取り戻した。
「………何がどうなってんの」
頭が痛くて起き上がれなく呆然としながら考える。
さかのぼる事、約1×年前。
前世の俺の名前は 西園寺 涼 極普通の男子高校生だった…。
……1つの点を除いては…
俺の親父は日本では知らない人がいないほど……有名なヤクザの親玉だった。
それはそれは糞な親で暴言、虐待は毎日の事だったし
外に出れば親父に恨みを持った他の組の連中からの拉致など何回もあった。
また家に帰ると家事や雑用も大人に全て押し付けられていた
幼い頃からこんな毎日の連続で、俺は並大抵の事じゃ動じない鋼の心とオマケに生活力を手に入れた。
「ここまではいい、思い出せる。」
そしてまたいつもの様に下校してる途中…確か またどっかの組に拉致されて…
なんか手術するトコに連れていかれて…
「……確かそこの組の奴に『お前の臓器を1つ残らず売ってやる』って言われたっけな…」
それで麻酔打たれて……
そっから記憶がない。
「……………」
全て思い出してしまった。最低最悪の俺の前世の記憶。
___プツッ___
何かが切れる音がして
俺の溜まり溜まったストレスが噴火した
「………もうどうにでもなってしまえ!!!!」
頭が痛く起きられなかったが、怒りのパワーで飛び起き 叫んだ。
「っっていうか何なの!?!!俺拉致されて臓器ブンとられて殺されて、転生した訳!?!!えっ!?突拍子無さ過ぎて意味わかんねーよ!!!!」
森の中、誰にも聞こえないことをいい事に叫びまくった。
「死ねっっあの組も糞親父も死ねっっ!!!」
そこら辺に転がってた石ころを蹴飛ばす。
ポチャッ と音がなった。
「………!水があるのか」
正直怒りで水なんか飲みたくなかったけど……
叫びすぎて喉がカラカラだったので仕方なく音のする方へ行く事にした。
「……湖がある」
凄く綺麗な湖だがそんな事はどうでもいい!
早く飲みたいから湖に口をつけようとした瞬間息が止まった。
湖に反射した自分の顔を見る
一瞬理解出来なく、顔をいじくりまわした後に再度、湖を覗き込む。
「…………………オ…お、女の子に転生しちゃったぁあああああああああ!!!!!!!!」
そう叫んだ後に、また気絶してしまった。