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白いハンカチ、価値1万円?

失笑。

意味は堪えられず笑ってしまうこと。

知ってましたか?


その程度、知ってるよ!って人は感想にて罵詈雑言お待ちしております。

感想お待ちしております!

「うぅ......そんなに怒んなくてもいいじゃない......」


 俺は、怒ってリナに軽くげんこつをかましたのだった。


「それで許してやるんだからありがたく思えよ」


 俺はこいつの相手をするには寛大な精神が必要だと悟った。

 怒らず冷静に。

 ある程度のゆとりを持った心が生活を円滑にするのだ。

 あと、豊かな懐具合。


「甲斐性無し」


 リナはボソッとつぶやいた。


「何か言ったか?」

「いいえ〜、クレープ美味しゅうございます〜」


 何せ今まで森のフルコース(どんぐりやら)を食べていたのだから当然といえば当然の話。

 もう2度とあれは食べたくない。


「なにせ久しぶりのまともな食事だもんな」


 ふと、ミアちゃんを見ると美味しそうに口いっぱいクレープを頬張っていた。


 頬にクリームをつけてる。

 なんとも微笑ましい。


「あ!そういえば一番大切なこと聞き忘れてたけどミアちゃんが探してる人って」


 ドン!


「ブフッ!!」


 俺は、クレープへと顔面を突っ込んだ。


「あ!ごめんなさ......ハハハッ」


 いきなり少しボロい格好の少年が追突してきたのだ。

 少年はクリームがベトベトついた俺の顔を見て思わず失笑した。


 何笑っとんじゃーー!!!


 と言いたい気持ちを寛大な精神を持って少年を許してやる。

 そう、俺はこんな程度で怒る器の小さい男ではないのだ。


「ボウズ。次からは前を見て歩きたまえ」


 威厳たっぷりの声で少年を注意する、クリームがたっぷりとついた顔で。


「はい、わかりましたー!では、、フフッ」

「何笑っとんじゃーー!!」


 少年は逃げるように走り出していってしまった。


「たっく、今時の若いもんはなっとらんな!!」


 顔についたクリームをペロリを舐めた。


「大丈夫か?ほれこれを使え」


 そういって、ミアちゃんは真っ白なハンカチを渡してくれる。


 あぁ。なんて心優しい。


 しかし、それに比べ、


 チラリと横を見た。


「アーッハッハッハ!!何その顔!!ハッハッハ!」


 女神様はこちらを指差し馬鹿笑いをしていました。


 なんてやつだ。


 俺はミアちゃんから借りた綺麗なハンカチで顔を拭いた。


「ハンカチ洗って返すね」

「いい、それくらいやる。クレープのお礼じゃ」


 こちらを見てニッコリと笑いそう答えた。


 おぅ、子供ながらになんて太っ腹。


「そ、そう?ありがとう。あー、それでミアちゃんが探してる人ってどんな人なの?」


 ミアちゃんは顎に手を当て考える素振りを見せる。


「んー、多分、黒いローブを着ていて、杖を持っているような変人だと思う」


 ん?


 確かに、ミアちゃんは黒いローブを着て魔法使いっぽいキテレツな格好をしているのだから、保護者がそんな格好をした変人で有ってもおかしくないが。(明らかにおかしい)


「多分?ってどういうこと?」

「会ったことないから、知らないんじゃ」


 んん!?


 いやいやいや、待て待て待て。

 明らかに話がややこしくなりそうな予感が...


「え?探してる人ってお母さんとかじゃないの?」

「ん?なぜ?」


 ミアちゃんは首をかしげた。


「えーっと、探している人の名前は?住所は?何してる人?」

「知らん」


 オー、マイゴット。


 軽いめまいに襲われた。


 名前も住所も何してるかもわからない人を探してる?

 自称女神より格段に良いと思ってたけど、もしかしてかなりファンキー?


「えーっと、杖を持った黒いローブしか着てない変態だっけ?どうしてそんな人探してるの?」

「ふむ!もちろん、弟子入りして立派な魔女になるためじゃ!」


 魔女?

 確かにミアちゃんの格好は魔女っぽい。

 ん?魔女…


「あ!俺も弟子入りしたい!魔法、使いたい!」

「あんた、いきなり何言ってんのよ。」


 リナは呆れたようにため息をついた。


 いや、だって魔法だよ?


「ミアちゃん!その変態はどこにいるの!」

「いや、知らん。だけども、この近く居る…はずじゃ」


 何とも歯切れの悪い言葉。


「その根拠は?」

「家にあるアイテムをパクっ…借りたら!異常な魔力反応が有ったのじゃ!」


 ほぉ!

 つまりは勝手に拝借したアイテムを使ったら物凄い魔力の持ち主が居るかも知れないという事が分かったと。

 それで、顔も名前も性格も知らない人を探すと?


 クレイジー。


 でも気持ちはわからんでもない。

 となれば、一大人としてその変態がどんな人間か、見極めなくてはならない!


「よし!じゃ、ローブしか着てない露出狂探してレッツゴー!」

「おー。」


 面白くなってきやがったぜ!


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「居ない…」

「まぁ、この近くって言ってもこの街に居るとは言ってないものね」


 何だろう。

 この世界に来てやろうとしてる事全て裏目に出てる気がする。


 あたりはもうすっかり夕暮れ。

 1日、街の中を歩いていろいろ見て回れたから無駄とは言わないけども、何ともやるせない。


「ミアちゃん、露出狂以外のヒントってないの?」

「んー。反応があったのは4日前って事くらいかの」

「…へぇ〜、それはそれは…4日...前。」


 4日前。

 それって、儀式の日では?


 女神降臨に必要なものそれは、

 女神の石像、

 女神への供物、

 女神への強い思い

 そして、豊富な魔力。


 つまり、アイテムが反応した魔力って…


「あ!そう言えば魔力は森の方から観測されたのじゃ!」


「…へぇー……」

「ふむ、どうやら、露出狂の変態って意味では間違ってたみたいだけどロリコンの変態って意味では合ってたみたいね」

「う、うるせー!!!」


 あぁ、神よどうしてこんな目ばかり合わせるのでしょうか!

最初に書くサブタイトルと最後に書くサブタイトルいつも違うんですよね…


なかなかうまく進行しないものです。


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