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朝のクレープ、出費1350円

よくギルドカードが身分証明書になるって言う小説ありますよね。

金でいくらでも作れるカード誰が信用するんですかね、、、


かん、そう、、

 今俺は、リナと迷子の計三人でテーブルに集まっていた。

 おっさんは、「じゃ、後はよろしく」と言ってすぐに何処かへ言ってしまった。

 いや、放任主義すぎませんか?


「えー、まずは自己紹介でもしようか。俺の名前はやま」

「ちょっとまって。はいこれ」


 リナは、四角いカードを俺へと放り投げた。


「何これ?」


 カードを受け取る。

 カードは以外と固くしっかりとした作り。


「ギルドカード。あんたが奉仕に夢中になってる間にあのおっさんに会ったから色々話聞いてたら、ギルドに入るためにはこれが必要とか何とか言ってたから頼んどいたのよ」

「ん?以外と気が利く...な......」


 俺はカードへと目を落とす。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前 リン

 年 16歳 

 職業 無職浮浪者 

 ランク Eランク

 ポイント 0


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「て!何でやねん!!」

「何が?」


 本当に何も思ってないのか首を傾げ不思議そうにする。

 どう考えても色々間違っている。

 だが、一番気にななるのは


「何勝手に人の名前変えてくれてんだよ!!」

「あぁ!そのこと?気が利くでしょ?ちなみにここに嘘があれば虚偽申告罪で逮捕されるらしいわよ。だけど名前を変えれば嘘じゃない!それと年齢はその見た目だとこのくらいが一番噓っぽくない嘘て所かしらね」


 オーマイゴッド。

 長年連れ添った大切な体まででなく名前まで奪い取るとは何と言う悪魔か。


「せっかく私が名付けたのだからありがたりなさいよ。これが本当の神名ってね、フフッ」


 こっちをニヤニヤを見てくる女神。


 だらしない表情をしていても絵になっているのだから腹立たしい。

 それに、何が神名だ。

 悪魔がつけたのだからどう考えても悪名だろう。

 俺は断固として悪魔と戦い抜くことを誓う!


「俺の名前は、やま」

「リン!」

「んん!やま」

「リン!!」

「やま!」

「やま!!」

「リン!!、、あ」


 しまった。


「フフーン、決定ね。あなたはリン!やっぱり、その方が可愛いに決まってるじゃない」


 本当にそう信じて疑わないかのような真剣な声と本当に楽しそうに笑う顔でそう言い切る。


 そんな笑顔を見せられるとはっきり嫌とは言えず、渋々


「はぁ、仕方ないなぁ、、わかったよ」


 その名前を認めたのだった。


 ふと、女の子を見る。

 話についていくことができずキョトンとした顔でこちらを見ていた。

 やっぱり可愛い。


「俺の名前は、リン。よろしく。それでこの悪魔が」


 リナの方をちらりと見る。


「誰が悪魔よ!」


 キッとリナは俺を睨みつけた。


「私は悪魔じゃないのよ?私は女神。とてもとても心優しく美しい美の女神、リナよ。よろしくね!」


 リナはいつもの厚かましい自己紹介をする。


 まさか、出会う人全員にこんな自己紹介してるのか?


「うむ!自己紹介ご苦労。わしは、スズ......んん!わしの名前はミアじゃ、二人は人探しを手伝ってくれるんじゃろ?よろしく頼むぞ。虚言癖の女神リナとロリコンのリンよ」

「「ちがーう!!!」」


 ーーーーーーーーーーーーーー


 何はともあれ人を探すのならとりあえず街に出なくてはならない。

 と言うことで俺たちは街へと出た。


「よし!先ずは腹ごしらえだ!」

「あれ?あんた金なんか持ってたの?」

「フッフッフッフ」


 俺は自慢げな笑みを浮かべこれ見よがしに手に持った小袋を見せつける。


 そう、何を隠そう今の俺は無一文じゃない。

 おっさんから、徹夜してまで頑張った奉仕の分と保護者探しの分の給料をもらったのだ。

 しかも、急に今回の仕事を受けてくれたからって色をつけてあるとも言っていた。

 あの時だけは暑苦しいおっさんが一瞬だけ仏かと思えてしまった。


 そして貰った額何と、5000アリス。


 いや、全然物価が分からないから高いのか安いのか検討つかないけど徹夜までして頑張ったんだから、5万円くらいの価値があるにちがいない。


「給料もらったのさ。5000アリスも!!」

「ふーん。」


 リナはあまり関心がないのかそっけいない態度を見せる。


「ちなみにお前の分も貰ってるぞ?」

「それを早く言いなさいよ!!」


 リナは俺が取り出そうとした俺の分とは別の少し軽い小袋を奪い取った。


「フフフ、これが私のお金、、フフ」


 不気味な笑みを浮かべている。

 がめついやつめ。


「さて、ミアちゃん何が食べたい?」

「あれ」


 ミアちゃんは甘い匂いを漂わせる店を指した。


 朝から甘い物。

 徹夜の身としては、ガッツリと何かを食べたかったところではあるが、まぁ、いいか。


 俺たちはその店へと近寄った。

 店はどうやらクレープを売っているらしく一つ450アリスとの事。


 450?


 つまり全財産の約11分の1?

 徹夜してまで働いてクレープ11個分......


 わ、割に合わねぇ......


「おじさん、それ、3つちょうだい。支払いはあの猫耳がするから」

「はいよー、じゃ、えーと3つで......」


 俺があまりのこの世界の辛さを嘆いているとリナが勝手にお店の人と話をしていた。


 いや、お前、金あるだろ


「1350アリスね」


 リナが答えた。


 ・・・・ん?

 ん??

 何かが引っかかった。


「あ!!てめ!!計算出来てんじゃねーか!!!!」

うなぎ下がりにリナさんの評価下がってそうな気がしますね、、、

その、根は優しいと思うんですよ、、多分。


まぁ、私は一番キャラの中ではミアが好きですね。


あ、そこ、ロリコン言うなー!!

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