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犬猫の生誕祭、3日目 その4

最近知ったのですが一般的小説一冊で10万〜15万文字だったんですね。

7万文字だと思っておりました。

もっとゆっくり書いてよかったんですね。

「あーー!!!もう!わかったかニャ!だったら犬と猫どっちの方が優れているか勝負かニャ!」

「望むところです!どっちが優勢種族なのか白黒はっきりさせてあげようじゃないですか!」


 突如...でもないけどルナとドロシーが叫びをあげた。

 周りに人がいたならきっと奇怪な目で俺たちは見られていたことだろう。


「せっかくの生誕祭ニャのだから祭りの屋台で三番勝負をするかニャ!」


 ルナがそんな宣言をしたあと俺たちは悪魔騒動で駆けつけた兵士にアートが説明したのち屋台の立ち並ぶ大通りへ歩き出した。

 幸いな事に悪魔事件は早期解決を見たため少し歩いただけで通常通り営業している屋台がちらほらと出てきた。

 影響があったのは本当に悪魔を直に見た人達だけなのだろう。

 誠たくましいこっちゃ。


「で、何で勝負をするというのですか?」

「まずはあれかニャ!」


 ルナは数分歩歩いたのちに見えてきた『くじ屋』と書かれた屋台を指差した。


「ルールは単純明快くじでより高い等級を当てた方が勝ちかニャ。運も実力の内かニャ。もし自信がないというニャら別のにしてあげてもいいけど?」

「いいでしょう。その安い挑発乗ってあげます。運での勝負望むところです!」


 ドロシーが堂々と宣言し三番勝負1回戦目は、くじ引き勝負に決まった。


 くじは上が1等、下が5等と言ういたって普通な作り。

 だが、どうせ祭りのくじなんてよくて3等までしか入っていないのが相場だ。

 と思いつつも、ただルナとドロシーの勝負を見ているだけというのも暇なので皆んなでやることにした。

 なぜか俺支払いで...


「「「「「「せーの!!」」」」」


 皆くじが山のように積まれた箱のなから取り出した紙を勢いよくめくった。


 俺の紙には5等と書かれていた。

 やっぱりか。

 思わずため息をついてしまうのは、わかっていてもやっぱりどこか期待していた自分がいたからだろうか。


「私も5等でした」


 アートは、5等のくじをピラピラと振り見せてくれた。

 んーやっぱり入ってないものなのかな。


「4等ね」


 リナは、4等を引きやがった。

 なんかこいつに負けたと思うと悔しい。


「3等じゃ!!」


 と嬉しそうに声をあげたのはミアだった。

 祭りのくじ屋にしては大健闘じゃないだろうか。


 俺たちは先にくじ屋のおっさんにくじの結果を見せ景品を貰うことにした。

 5等を引いた俺とアートの商品は、『煙玉』とか言う衝撃を与えると煙が出ると言う謎のおもちゃ。

 癇癪玉の親戚みたいなものだろうか。

 4等のリナはその謎のボール2つをもらい、いらないからと俺のポケットに押し込んだ。

 あとでアートに押し付けよ。

 そして3等のミアは木製のステッキにリボンをつけた代物。

 ミアはそれを心底嬉しそうに振り回し「おぉ、魔法のステッキじゃ!新しいコレクションが増えたのじゃー」と喜んでいた。

 くじ屋のおっさんが微笑ましい物を見る笑みでミアを見ている。

 気づいていないかもしれないが多分それ、幼児向け玩具だと思うな。

 うん...


 で肝心のルナとドロシーはといえば


「私は3等でした。あなたは何等だったんですか?」


 ドロシーは自信満々な笑みを浮かべ余裕綽々と言った様相。

 まぁ、3等って言ったら実質1等みたいなもんだしな。


「ニャハハハ!当然!()()かニャ!!!!」


「ウソ!?」

「すごいのじゃ!」

「へぇ〜、やるわね」

「おめでとうございます」

「ぐぬぬ!たまたまに決まってます!」

「なんで...」


 ルナは1等のくじを世界大会の優勝トロフィーを高々と掲げる選手のような満面の笑みで掲げた。


 ん?くじ屋のおっさんも驚いてなかった?

 まぁ、それはさておき。


「ほらほら、よく見るといいかニャ。1等かニャ」

「ぐぬぬぬ...」


 三番勝負一回戦目くじ引きはルナが1等を引くと言う常識では測りえない豪運によってありえない幕切れを見せた。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 通りにハンドベルの音が鳴り響いた。


「はい...1等賞の『冬も快適!ぬくぬくコタツセット』だよ。ちくしょう!おめでとう!!」

「ニャ...ニャにこれ...」


 ルナはずっしりと中身が詰まってさぞ重たいだろう木箱を受け取った。

コタツって...

 しかしやっぱり、持つ手がプルプルと震え、顔は隠れて前が見えない状態になっていた。

 ルナの体型であの大荷物を持つのはさぞ大変だろうと思い「持とうか?」と俺が提案するよりも先にアートがひょいと木箱を軽々持ち上げた。


「姫様わたしがお持ちしましょう」

「ありがとうかニャ…」


 わーお、超イケメン。


 アートに荷物を任せドロシーとルナ御一行は次なる勝負地を求めまた旅に出るのだった。


「1等を当てるなんてすごいじゃん」

「ニャハハハ、リンちゃんは本当にそう思ってるかニャ?」

「え?」

「1等ニャんて早々に当たるわけニャいかニャ」

「じゃあ、インチキって事?」

「んー、半分あたりで半分ハズレかニャ。王家の一族は代々何故か並外れた幸運の持ち主かニャ。だからアリスちゃんの体に降臨している私もその恩恵に預かってるかニャ!」

「何ですかそれ!やっぱりインチキじゃないですか!」

「ニャ!私の提案に乗った時点でお前の負けは決定しているようニャものだったかニャ!悔しかったらその無駄に効くご自慢の鼻で私の策略も嗅ぎ分けると良いかニャ!まぁ!犬のオツム程度じゃ無理だと思うかニャ!ニャハハハ!!」

「ぐぬぬぬ...なら次は私が私が決めます!」


ドロシーは、ちゃっかりと貰っていた幼児向けステッキをルナに突き付けた。


 こうして無意味な犬猫優劣決定戦の第2回戦が始まろうとしていたのだった。

夜中に都市伝説系の動画を見て眠れぬ夜を過ごす悪癖が蘇りつつあります。

皆さんは夜更かししない様にしましょう!


※2019/2/22

これから1ヶ月ほどWiFiしかない未開の地に足を踏み入れてきます。

なので投稿できるか分かりません!!申し訳ありません!!!

でも頑張ってって感想きたら頑張ります。

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