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カムナギの秘密、極秘

新年あけましておめでとうございます!

今年もよろしくお願います!


流石の私も年末年始は忙しかったです!

イベント盛りだくさんですね。ソシャゲが…

遅くなって、すいませんでした!!

「ニャハハハハ!!」


 夜空に浮かび上がる面妖なシルエットは、不意に立ち上がった。

 なんと在ろう事か10メートル以上はあろう屋根からひょいと飛び降りた。


 空中で審査員も納得の満点を叩き出す三回転ひねりをし、俺の目の前の地面へと足のバネを器用に使い着地した。


「リンちゃん、笑わせてもらったかニャ。無知の知ニャらぬ無知の笑と言ったところかニャ?ニャハハハハ!」


 と、あからさまに態度言葉遣いのおかしいアリスが俺の顔を覗き込んだ。


「…どうしたの?アリスちゃん…」

「おっと!そうだ、忘れてた。初めまして。私は、ルニャ(ルナ)ルニャティーア(ルナティーナ)。今世は、アリスちゃんのニャ前を借りてそうニャのってるかニャ」


 と、アリスもといルナは名乗った。


 …何言ってんだ?

 気でも触れたのだろうか?


「ニャんて奇妙ニャ素っ頓狂ニャ顔をしてるかニャ。まぬけニャ犬見たいかニャ。ニャハハハハ!」


 マヌケな犬。

 犬猿の仲じゃなく犬猫の仲という事なのだろうか。


 一時、意味不明すぎて些細なことを考えて現実逃避する。


「まぁ、しかしニャがら、まずニャによりもアイツを倒さニャいと落ち着いてはニャしもできニャいかニャ!」


 その場で180度クルリと回り会話を途中で切られながらも律儀に見守っていたクロに指を指す。


 ニャんと言うかこのおかしニャ、アリスと喋っていると『ニャ』がゲシュタルト崩壊しそうだ。


「いやはや、まさかまさか!折角、義理堅く情け深くお前たちの最後の挨拶を待ってあげていたというのに何という言い草。もう、2度と情けかけニャいぞ!」


 …。


「ニャハッ!ニャハハハハハハ!!!」


 アリス ー もといルナが一拍遅れ腹を抱えた馬鹿笑いした。

 その声が引き金かクロの顔が薄暗い中でもハッキリと分かるほどみるみると茹でダコのように赤くなる。


「死んで後悔しろや!!!クソ野郎どもが!!」


 クロは、剣を振り回し一直線に走った。


「逆ギレ!?」


 クロは全くもってのとばっちりのアリスを狙った。

 いや、そもそもクロは当初、アリスを狙っていたのだった。

 まずいと思いルナを守ろうと前に出ようとしたところ今まで空気の王様が俺の手を掴んだ。


「心配いらんよ」


 王様はそう言い切った。


 何が!?


 状況が全く理解できてない俺とっては何が心配要らないのか全く理解できなかった。


 ガス栓の締め忘れですか!?


 トンチンカンな考えをしている間にクロは、ルナに剣を振り下ろさんとしていた。


 やばい。


「『猫耳拳法:猫騙し』ニャ!」


 ルナはしゃがみこみでクロの一閃を紙一重で避ける。

 さらに懐に入り込み、クロの前のめりになった勢いを利用し小さな体格からは信じられない一本背負いをした。


 クロは冗談のように数メートル先まで飛んでいく。

 だが、空中で体制を整え顔面を強打することは無かった。


 ...なるほど。

 なんとなく状況がわかって来た。

 アートはクロでネジの外れた暗殺者、アリスはルナで頭がおかしくて強い。

 そして何が何だか訳わからないという事が。


「ギャハハハハ!!なるほど!!ギャハハハハ!!」


 クロは突然、下品な笑いをする。


「その奇妙な体捌きに、獣人にしては珍しい銀の耳に尻尾。まさかまさか、お前があの三大悪魔が一人、銀髪の猫耳だな!」


 クロは、自身たっぷりに声高々と指差し断言した。


 …ん?


「え?いや違うけど?」


 俺は、手を顔の前で降り否定を表した。


「お前じゃ無い!お前には尻尾も耳も無いだろうが!!この偽もんが!」


 あ、


 思わず、自分の頭とお尻を触って確認する。


 そう言えば隠してました。


「ニャハハハハ!悪魔とは失礼ニャ。ネズミの餌なってから後悔するといいかニャ!『猫耳拳法:」

「ギャハハハハ!いやいや、俺はこの辺でお暇させていただくよ。まさかまさか、お姫様が三大悪魔だったなんてな!飛びっきりの情報を得ただけで十分だ!」


 クロは剣を鞘へと納め鈴をチリンと鳴らした。

 すると、闇に溶けるように消えてしまった。


「…終わったのか?」


 俺はクロが完全に見えなくなってからそう呟いた。


「いや、あの陰険陰湿で根暗ニャ小僧のことだからまだその辺で不意を不意を突こうとしてるかもしれニャいかニャ」


 なんて酷い言い様だ…


「誰が根暗だ!!」


 誰もいない茂みから声がした。


 俺は、地面に落ちていた少し大きめの石を拾い声のした場所へと石を投げてみる。


「いて!……あ。やべ!」


 茂みがガサガサと少し動いてから気配が消えてしまった気がした。


 意外とマヌケだ。


「これでやっとあいつもいニャくニャった事だし。落ち着いてはニャしが出来るかニャ。改めまして私は、ルニャ(ルナ)ルニャティーニャ(ルナティーナ)。知識を司る女神かニャ!」


 ルナがしばらく茂みを見つめてから話を切り出した。


「そう!聞きたいことが山ほどある!結局はクロってやつは何者?アリスちゃん、ルナって何?厨二病?というかその可愛らしいお耳と尻尾はどうしちゃったの?」


 俺は、ルナに質問をまくし立てる


「まぁまぁ、落ち着いて。二頭追うものは一頭も得ずって言うかニャ」


 ルナは興奮する俺を手で静止した。


「まぁ、そうかニャ。まずニャにからはニャしたものかニャ」


 ルナは、顎に手を当て考えた。


「まずは、カムニャギについてでも説明しようかニャ」


 カムナギ。

 アリスが初めて会った時に言っていた謎ワード。


「カムナギって言うのは、神を身に宿すことの出来る特殊な力を持った人物のことかニャ。それでもう察しはついてると思うけどアリスちゃんは、無茶苦茶可愛なカムニャギニャ!」


 ルナは片足を軽く上げ両手の指を猫の手真似するように丸め顔の横に置きポーズをとった。


 猫耳、美少女、猫ポーズ。

 三種の神器が揃ったその姿は、あざとさを通り越してまさに神々しさを放っていた。


 写真に収めたい可愛さだ。


 パン!


 突然ルナは自分の頬を痛快な音を鳴らして平手打ちをした。


「ニャにぁ!?ニャするかニャ!アリス!」


 ルナはほんのり赤くした頬をさすり誰かと話した。


 ん?


「恥ずかしいからやめろ?大丈夫かニャ。可愛いから!自信持つかニャ!」


 パンッ!


 またもや平手打ちをした。


 ん??


「ニャぁ!わかったかニャ。やめるかニャ」


 もしや、アリスと会話してると言うのだろうか。


「アリスちゃん?」

「そうだ!今のは私じゃない!もう!ルナなんかに任せるんじゃなかった!」


 あ、アリスちゃんが戻って来た。


「ニャ〜んて言って〜。まったく。すニャおじゃニャいかニャ。アリスちゃんは。あ、そうだリンちゃん、アリスちゃんが2人には、ミアと同じで『ちゃん』付けはやめて呼び捨てにして欲しいって言ってたかニャ」


 ん?ルナかな?


「うるさい!この疫病女神!!」


 アリスちゃんだな?

 否定しないってことは、呼び捨てで呼んで欲しいって事は本当なのかな?


「またまた。恥ずかしがらニャくてもいいかニャ」


 ルナとアリスは側からみれば、一人芝居をしている風にしか見えなかった。


 ややこしいややこしい。


 そんなよくわからない会話の後、少しばかり何がどうなっていたのかの説明を受けていると突然遠くから聞き慣れた声が聞こえた。


「アリスちゃ〜ん。どこ〜?」

「アリスー!早よ、出てこーい!」


 リナとミアの声だった。


「あ、忘れてたかニャ。ミアちゃんの『タロウコレクション、ニャんちゃら水晶』が光り出したから、一足先に走り出してきたんだったかニャ」


 成る程、ミアのタロえもんのひみつ道具ですか...

 しばらくすると相変わらずの仮面舞踏会の面をつけ、わたあめと焼きとうもろこしを両手に持ったリナと赤く丸い水晶のような怪しげなアイテムを持ったミアが見えた。


 どう考えてもカルト集団だ。


「あ、そうだ。一つ言い忘れておった」


 全くもって今回、空気の王となっていた王様が話しかけて来た。


「いま、ルナティーナが、言っていた話はどれも国家機密なのでな、対外に漏れ出しでもしてたらそなたを斬首しなくてはいけないので留意してくれ」


 …んニャ!ばかニャ!!

最近もう少ししたらちょっと時間出来そうなので 、毎日投稿して欲しいとかありますか?

努力しますよー


感想にて意見下さーい!!

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